ライオネル・マーティン氏とロバート・バンフォード氏によって1913年に設立されたアストンマーティンは英国ゲイドン時間の5月11日、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チームの成功を記念し、ラグジュアリーSUVのDBX707 AMR23エディションを発表。同車は追加のオプション装備を含めて現在注文を受け付けている。
英国のゲイドンを拠点とする同社は、ラグジュアリー・カーの設計・製造し世界55か国で販売している。なお現在、スポーツカー・ラインナップはゲイドンで製造され、ラグジュアリーSUVのDBXはウェールズのセント・アサンで製造されており、現在「Aston Martin Lagonda Global Holdings plc」としてロンドン証券取引所に上場している。
2020年には、ローレンス・ストロール氏が同社のエグゼクティブ・チェアマンに就任。今日、同社はアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラチームと共にモータースポーツの頂点へと復帰。英国を象徴するブランドとして新たな時代へと乗り出している。
そんな同社ブランドのフォーミュラ1マシンにちなんで、今回リリースされたAMR23エディションは、AMR23 F1マシンおよびフォーミュラ1公式メディカルカーをインスパイアしたものとなっている。
2023年のFIAフォーミュラ1世界選手権に於いて、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チームは本記事出稿の現時点で、2023年のコンストラクターズ・ランキングで2位の位置に付けている。
特に今シーズンから同チーム車両のステアリングを握ったフェルナンド・アロンソ選手は、バーレーンの開幕戦で表彰台を獲得。
同じくチームメンバーのランス・ストロール選手は、自転車事故で負傷したにも関わらず6位でフィニッシュした。その後のアロンソ選手はサウジアラビア、オーストラリア、そして先週末開催のマイアミでも表彰台を獲得する活躍を見せている。
これを踏まえて発表されたDBX707 AMR23エディションは、アストンマーティンのビスポークサービスを手がける「Q by Aston Martin」により、F1のレーシングルックを表現したもの。
このAMR23エディションは、特別なポディウムグリーン・カラー、Q by Aston Martinフェンダー・エンブレム、アストンマーティン・レーシンググリーン・ブレーキキャリパーなどの専用装備が組み付けられている。併せてフォーミュラ1公式メディカルカーを彷彿とさせるカーボンボディキットにライムのアクセントを加えて、F1との繋がりを更に強調させた。
インテリアの特徴は、インスパイア・スポーツ・デュオトーン・オニキスブラック/アイフェルグリーンにライム・コントラストステッチを組み合わせた内装。
カーボンファイバー・パネル、カーボンファイバー・ジュエリーを備えたダークサテン・トリムなど。AMR23のロゴはドアシルにも配され、アストンマーティンF1イメージを高めた。
走行性能についても、走りを裏打ちする搭載エンジンに加え、トランスミッション、サスペンション、ブレーキ、エレクトロニクス・システム、エアロダイナミクスなどを再定義したと謳っている。
このクルマについてアストンマーティン・プロダクト&マーケット・ストラテジー責任者のアレックス・ロング氏は、「AMR23エディションは、DBX707を新たなレベルへと引き上げ、際立つ存在感を備えたウルトラ・ラグジュアリーSUVです。
フォーミュラ1チームの最近の成功を記念して、この特別なモデルを提供できることを大変嬉しく思います。
アストンマーティンは世界のモータースポーツの頂点で成功を収めており、これは当社のロードカーのブランドおよび製品戦略における重要な要素となっています。次のイタリアラウンドで再びアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チームが活躍することを楽しみにしています」と話している。