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2018年5月30日【テクノロジー】

旭化成、顔から脈拍を測るセンシング技術を展示【人くる2018】

NEXT MOBILITY編集部

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自動運転車を見据えた技術のひとつとして、旭化成ではドライバーの脈拍を顔から認識し、ドライバー自身の運転に切り替える前の健康状態チェックに活用できるカメラ脈拍センシング「Vital Bit」を開発。

5月23日〜5月25日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」(神奈川県・パシフィコ横浜)で披露した。

 

 

この技術が搭載されたのは、同社製作の電動自動車「AKXY(アクシー)」。

同社が考える「自動車の安全・快適・敢行への貢献」をテーマとした製品やテクノロジー等を盛り込んだデモカーだ。

 

 

それらの中で、カメラ脈拍センシング技術は、パッセンジャーシート側のダッシュボードに設置された大型モニター内に搭載。

自動運転で助手席側に着座しているドライバーが、自身で運転するセルフドライブに切り替える際に、「Vital Bit」がドライバーの脈拍を計測し、安全に運転することが可能かどうかを判断するという想定だ。

 

実際に、記者が乗車して試してみたが、搭載する専用カメラがドライバー(記者)の顔を映し出し、センサーが無意識状態での脈波をセンシング。

 

 

 

その結果が画面左下に表示されるという仕組みだ(記者の検査結果は一応正常?)。

 

 

同社では、今後この技術を進化させて、血中酸素や血圧、LF/HF(ストレス指標)等の計測も可能にすることを研究中。

それらが実現すれば、ドライバーの健康状態をより正確にチェックすることが可能となり、自動運転車への採用が現実的になってくる。

 

 

また、他にも2018年6月から施行される「旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部改正」に対する対応策にもなりそうだ。

これは、バス・タクシー・トラック事業に従事する企業に対し、睡眠不足の乗務員を乗務させることを禁止する等の規則強化。この技術が活用できれば、ドライバーの健康状態を運行前に確認することができ、重大な事故を未然に防ぐことが可能となるはずだ。

 

同社では、ドライバーの安全管理に貢献する技術として、他にも様々な自動車関連分野で「Vital Bit」の活用を検討中だ。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。