DeNA SOMPO Mobilityは10月20日、個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」が、LIFULL(ライフル)が運営するコリビングサービス「LivingAnywhere Commons」(リビングエニウェアコモンズ)の3拠点に「Anyca」でシェアができる車両を設置し、ワーケーションユーザーの交通手段を確保するための実証実験を開始すると発表した。
カーシェアの市場は拡大を続けているが、現状は首都圏を中心にサービスが展開されており、収益性確保の課題があることから地方ではカーシェアが広まりづらい実体がある。そのため、ワーケーションに代表される、新しい地方滞在の形態も伸張しているが、コリビング拠点で利用できるカーシェアが少なく、ワーケーションユーザーは買い物などの短時間、短距離のための交通手段を確保しづらいことが課題になっている。
一方、個人間カーシェアである「Anyca」は、車両を提供するオーナーは収益性を目的としておらず、企業が収益を目的に運営するカーシェアでは採算が合わない地方での交通課題を解決できる可能性がある。
そこで、今回の実証実験では、「LivingAnywhere Commons」の3拠点(会津磐梯、伊豆下田、八ヶ岳北杜)に「Anyca」でシェアができる車両を設置し、利用者の動向やニーズ調査の実証実験を行う。通常の旅行とは異なり、長期的にその土地で生活するワーケーションユーザーの交通手段として利用できるサービス展開を目指し、「LivingAnywhere Commons」のユーザーの満足度向上を狙う。
■実証実験の概要
– 期間
2021年10月18日(月)~
– 場所
LivingAnywhere Commons会津磐梯(福島県耶麻郡磐梯町大字磐梯字七ツ森7066番地5)
LivingAnywhere Commons伊豆下田(静岡県下田市武ガ浜3-3)
LivingAnywhere Commons八ヶ岳北杜 (山梨県北杜市大泉町谷戸5460)
– 設置車種
ダイハツ ミライース