アルファロメオは12月15日(米国現地発表12月14日)、アルファロメオの伝説的なミッドシップエンジン・スポーツカー、1967 Alfa Romeo 33 Stradale(1967 アルファロメオ33ストラダーレ)を受け継いだモデルである「4C Spider 33 Stradale Tributo(4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュート)」を発表した。同モデルは限定車で、北米向け生産台数はわずか33台。そして今回が4C Spiderの最終生産モデルとなる。
アルファロメオ・グローバル責任者のティム・クニスキス氏は今回の限定モデルについて、4C Spiderはアルファロメオを象徴するモデルとして、とくに北米におけるアルファロメオ・ブランドの人気を再沸させる原動力となってきたと語り、アルファロメオの伝統を受け継ぐ4C Spider 33 Stradale Tributoは、来年生産を開始するTonale(トナーレ)PHEVクロスオーバーをはじめとする、次世代のアルファロメオ・モデルにバトンを引き渡す役割を担っているとしている。
4C Spider 33 Stradale Tributoには、3層コートが施された専用カラーのロッソ・ヴィラデステが採用され、グレー/ゴールド5穴アルミホイール(フロント18インチ、リア19インチ)、ブラックDinamica®スエードとタバコ・レザーを組み合わせたスポーツシートが装備。
4C Spider 33 Stradale Tributoのコックピットには、ダッシュボード、サイドシル、センターコンソールに専用プレートが装着された。センターコンソールのプレートには、車両のシリアルナンバーも刻印される。さらに、このモデルには、4Cのデザインコンセプト、テクノロジー、素材、モデナの組み立て施設、33 Stradaleの歴史を記録し、チェントロ・スティーレ(デザインセンター)によってデザインされた記念ブックも付属している。このブックは、Dinamica®スエードによる装丁が施され、シリアルナンバーが印刷されている。
最先端のF1マシンにヒントを得たカーボンファイバー製モノコックシャシーには、今回初めてクリア・レッド仕上げが採用された。さらに、4C Spider 33 Stradale Tributoには、通常モデルではオプション設定されていた、アクラポヴィッチ製デュアルモード・センターマウント・エキゾースト、レースチューンド・サスペンション、バイキセノン・ヘッドライト、バッテリー充電器、ボディカバー、スエード/レザーシート、カーボンファイバー製ハロ、リアウィング、イタリアンフラッグ・ミラーキャップなども装備。これらのコンポーネントは、4C Spiderに別途装着すると、数千ドルの価値があるものという。加えて「Centro Stile Alfa Romeo」エンブレム、ピアノブラック・フロント・エアインテークとリア・ディフューザーによって、洗練されたエクステリアが完成した。
4C Spider 33 Stradale Tributoは、6速アルファ・ツインクラッチ・トランスミッション、オールアルミ製1,750cc直噴ターボチャージャー・エンジン、デュアル・インタークーラー、可変バルブタイミングといった高度なテクノロジーを採用。エンジンの最高出力は237hp、最大トルクは258 lb-ft。車両重量2,500ポンド(約1134kg)未満の4C Spider 33 Stradale Tributoは、10.4 lb/hp(約4.78kg/hp)というパワー・ウェイト・レシオを実現し、0~60mph(約96km/h)加速は4.1秒、最高速度は160mph(約257km/h)としている。