高級合成皮革で知られるマテリアルメーカーのアルカンターラは11月18日、マセラッティが発表した新型マセラッティMC20の内装にアルカンターラが採用されたと発表した。新しいマセラッティは軽量性と技術革新をテーマとして、超軽量カーボンファイバーのボディに、630hpのエンジンを搭載している。アルカンターラは、その軽量性、スポーティネス、機能性、エレガンスそしてメイド・イン・イタリアの特性から、新マセラッティMC20のインテリアとして選択されたとしている。
マセラッティ・コルセ (Maserati Corse)、MC20は、最もパフォーマンスの高いモデルのインテリアとして、座席への採用はもちろん、他の素材と比較して大幅な車両の軽量化を可能にするため、天井、柱そしてドアパネルにもアルカンターラを使用している。
新マセラッティMC20のシート中央部分に切り込みを入れた画期的なデザインは、レーザーカット仕様とソフトな触感を保ったアルカンターラによって可能となっている。レーザーカットを施した黒のアルカンターラには、ハイライトカラーとしてブルーとメタリックのいずれかを選ぶことが可能。黒の代わりにメタリックグレイのアルカンターラをバッキングカラーとして選択も可能。
また、アルカンターラは企業活動全般における二酸化炭素排出量について、全量の測定・削減・相殺に成功し、2009年「カーボン・ニュートラル」の認証を取得している。さらに2011年には、このレポートにアルカンターラの製品の生産から廃棄を含む「ゆりかごから墓場まで」のライフサイクル全体の分析が含まれることになった。サステナビリティ分野における企業の道のりの記録に、アルカンターラ社はBDOインターナショナルの認証をした『サスティナビリティ・レポート』を毎年、同社のウェブサイトに公表している。アルカンターラは本社をミラノに置き、生産拠点と研究開発施設はウンブリア州の中心であるネラ・モントロにある。