みちのりホールディングス(以下「みちのりHD」)は9月24日、会津乗合自動車(以下「会津バス」)と、HERE Technologies社(以下「HERE」)が提供する位置情報技術を活用した、高速バス利用者向けの到着時刻予測サービスを提供開始すると発表した。
このサービスでは、道路混雑や天候などにより変動する高速バスの到着時刻を、道路混雑状況などを加味したHEREの技術を活用することによりリアルタイムで正確に予測してお知らせする。またその予測情報を外部と共有することもでき、例えば高速バスの利用者の送迎待ち時間や遅れによる心配の解消につなげる。
これまでも高速バス向けにバスロケーション(バスロケ)サービスと呼ばれる類似のサービスが提供されていたが、その多くは路線バスで使われている技術を基に提供されており、到着時刻の予測にはリアルタイムの道路状況が反映されていなかった。また初めて高速バスを利用する利用者が路線バスに比べても多いにも関わらず、乗降バス停の名前を正確に入力する必要があるなど、分かりにくいインターフェイスも利便性を損ねていた。
今回提供するサービスでは、システム開発をデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に定評のあるモンスターラボが行うことで、利用者導線を意識したUI/UXを目指している。また、エンタープライズ領域においてグローバルで高いシェアを有するHEREの位置情報技術をシステム開発に活用することで、利用者へのリアルタイムでの情報提供を実現する。
みちのりグループでは、高速バスの利用体験を向上させるための取り組みの第一弾として無料WIFIの導入、第二弾としてキャッシュレス決済への対応を進めてきた。このサービスはその第三弾となる。
■提供予定路線
サービスは、まず会津バスの以下路線を対象に開始し、利用者の声を集めながら対象路線の拡大を検討する。
導入路線:会津若松-郡山-いわき線/会津若松-仙台線
開始日:2021年9月25日より