“空飛ぶクルマ”のプラットフォーム事業を手掛けるエアモビリティは、6月22日、スイスの“eVTOL(空飛ぶクルマ)”メーカーの「Dufour Aerospace社(チューリッヒ)」と日本市場における代理店契約を締結したと発表した。
昨今、世界中で空飛ぶクルマ関連のニュースが聞かれるようになったが、国内においては、経済産業省と国土交通省が設立した「空の移動革命に向けた官民協議会」が、その事業開始目標を2023年に設定。2025年開催の大阪万博では、空飛ぶクルマでの輸送サービスも予定される等、その機体確保の重要性も高まってきている。
このような中、今回エアモビリティは、Dufour Aerospace社の空飛ぶクルマの販売権を獲得することとし、2023年からその販売を開始する(予定)。
Dufour Aerospace社は、Thomas Pfammatters氏、Jasmine Kent氏、Dominique Steffen氏により、2017年に設立されたスイスのチューリッヒに拠点を置く航空宇宙機メーカー。空飛ぶクルマの開発要件をも熟知する航空機、ヘリコプター製造の専門技術者らが、長年航空機開発で培ったノウハウと最新の技術や特許をベースに、高性能な機体開発を行っている。
Dufour Aerospace社のThomas Pfammatter共同創設者兼CEOは、エアモビリティとの代理店契約の締結に際して、以下のように話している。
「このたび日本での空飛ぶクルマ関連プラットフォーム事業のリーディングカンパニーであるエアモビリティと協働できることは非常に嬉しいことです。日本市場は空飛ぶクルマに対して高度な要求があり、それを前提とした普及計画があることを理解しております。
我々の製品は高い理念のもとで開発されており、製品ラインナップも充実しておりますので、その要望に十分応えていけると確信しております。また、私たちは航空機関連での救急医療サービスなど多くの経験、実績があります。
エアモビリティをパートナーとして迎えることでWin-Winの関係が構築できると期待しております。当社の製品は最高レベルで設計、生産されており、エアモビリティとの長期的な関係構築ができることを非常に楽しみにしております」。
また、エアモビリティの浅井尚代表取締役社長CEOは、以下のように話している。
「このたび日本市場での空飛ぶクルマの販売権を確保できたことを嬉しく思います。
Dufour Aerospace社を選択するに際し、熟練した管理チーム、各国での型式認証実績、技術の成熟度、企業理念、製品実現可能性などいくつかの要素を慎重に検討いたしました。その結果、Dufour Aerospace社の空飛ぶクルマは、他社と比較しても非常に魅力的であり、今後、日本市場のニーズに合った機体供給ができると期待しております」。
■Dufour Aerospace:https://dufour.aero/
■エアモビリティ:https://airmobility.co.jp/