UPGRADE JAPAN をミッションとして掲げている東大発AIの日本データサイエンス研究所(以下、JDSC)は10月19日、約29億円超の資金調達を実施したことを発表した。
調達資金額はおよそ29億円。その内訳はスパークス・ グループ運営の未来創生2号ファンド、東京大学エッジキャピタルパートナーズ、ダイキン工業、中部電力、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル と複数名の個人投資家を引受先とする第三者割当増資からの約26億円。さらに三井住友銀行、りそな銀行との当座貸越契約(デットファイナンス)締結による約3億円で、これにより創業3年目を迎えた同社の累計資金調達額は33億円となった。
JDSCが取り組むDX推進/AI実装のアプローチ
JDSCは多岐に亘るリーディングカンパニーとパートナーシップを結び、共同でDX推進/AI実装に取り組み、需要予測ソリューション(demand insight)や電力データを活用したフレイル検知(要介護予兆の特定)、不在配送回避のソリューション等を創出してきた。
今回の資金調達について同社の加藤社長は「日本の多くの産業が抱える課題を解決していきたいと考えています。今回の資金調達により、 パートナーシップ大型化に伴うチーム拡充、ソリューションの多様化・安定化への対応、新たなパートナー企業とのDX推進/AI実装の案件獲得に備えてまいります。
今後は、専門性の高いデ ータサイエンスやエンジニアリングの技術人材や豊富な経験を有するビジネス人材の登用、DX/AIソリューションの開発、新領域へのR&D投資等を強化いたします」と語っている。