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2022年10月24日【新型車】

ジープ・グランドチェロキーに2列シート追加。PHEV設定も

NEXT MOBILITY編集部

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ステランティス(Stellantis)ジャパンは10月24日、ジープ(Jeep)のフラッグシップモデル「グランドチェロキー(Grand Cherokee)」に、2列シートの標準ボディ仕様を追加すると共に、モーターのみで最長53kmが走行できるプラグインハイブリッド車(PHEV)を設定し、10月24日(月)より、全国のジープ正規ディーラーにて受注を開始すると発表した。メーカー希望小売価格(消費税含む)は、892万円~1,232万5,000円。

Stellantis(ステランティス)とJeep(ジープ)・ロゴ

ラグジュアリー・グランドツアラーとしての特性を1台に凝縮し、今年2月に10年ぶりにフルモデルチェンジを遂げたジープのフラッグシップモデル「グランドチェロキー」シリーズに、新たに2列シート・5名乗車の標準ボディ仕様が登場する。

 

 

全長4,900mm(Summit Reserve 2.0L 4xeは4,910mm)、全幅1,980mm、全高1,810mm、ホイールベース2,965mmの同モデルは、7人乗り仕様に対して全長が約300mm、ホイールベースが125mm短縮され、最小回転半径も取り回し性に優れた6.0mを実現。また、モデル初の電動化仕様となるPHEVとガソリンモデルの2タイプが設定される。

 

PHEVモデルのパワートレインは、2.0ℓ直列4気筒ターボエンジン、電気モーター2基、350Vバッテリーパック、8速オートマチックトランスミッションで構成され、燃料消費を最小限に抑制。モーターのみで最長53km走行可能で、ハイブリッド燃料消費率10.4km/ℓ(WLTCモード)を達成。一方、ガソリンモデルは、2.0ℓ直列4気筒ターボエンジンに8速オートマチックトランスミッションが組み合わされ、最高出力272ps、最大トルク400Nmを発生する。

 

 

PHEVモデルでは、ブレーキペダルを踏むと電気モーターによる回生ブレーキが作動し、発生した電気はバッテリーパックへと蓄えられる。また、回生ブレーキの効果を最大化する「Max Regen」機能の任意選択が可能。さらに、走行モードを「HYBRID(ハイブリッド)」「ELECTRIC(エレクトリック)」「e-SAVE(イー・セーブ)」の3種類から選択できる「Eセレク」機能も搭載している。

 

<走行モードの概要>

 

HYBRIDモード:状況に応じて電気モーターとガソリンエンジンを効率良く活用し、必要なパワーを発生しながら、燃料消費を最小限に抑制。充電レベルが高い状態では電気モーターを積極的に活用し、充電レベルが低くなると、エンジン主体のハイブリッドモードに自動で切り替わる。

 

ELECTRICモード:モーター駆動の領域が最大限に拡大され、電気のみで最長53kmの走行が可能。充電レベルが低くなった場合、もしくはドライバーがアクセルペダルを強く踏み込んだ場合はハイブリッドモードに切り替わる。

 

e-SAVEモード:エンジンを優先的に使用し、充電レベルを維持。目的地で静粛性の高いモーター走行を行いたい場合や、バッテリー残量を増やしたい場合に有効。なお、e-SAVEモードでは、Uconnectに内蔵されたハイブリッド・エレクトリック・ページから、「バッテリー節約」と「バッテリー充電」のいずれかのモードを選択することもできる。

 

 

エクステリアは、1963年に登場したラグジュアリーSUVのパイオニア、初代「Wagoneer(ワゴニア)」にインスピレーションを得つつも、最新デザイン手法によりモダンに仕上げられた「Grand Cherokee L」のスタイリングを踏襲。なお、PHEVモデルの“Limited 2.0L 4xe”、“Summit Reserve 2.0L 4xe”には、それぞれ専用デザインのアルミホイールが採用される。

 

ボディカラーは、「ブライトホワイト」、「ヴェルヴェットレッド」、「ダイヤモンドブラッククリスタル」、「バルティックグレーメタリック」の4色を設定。“Summit Reserve 2.0L 4xe”では、ボディカラーに関わらずブラックペイントルーフが組み合わされる。インテリアカラーは、“Summit Reserve 2.0L 4xe”の「バルティックグレーメタリック」では「テュペロ ブラウン」の内装、その他のモデルには「ブラック」の内装が組み合わされる。

 

 

また、全てのモデルに、新世代の車載通信モジュール「テレマティックボックスモジュール(TBM)」を採用。TBMでは、VICS(渋滞情報)やPOI(ジャンルや施設名称による検索)、天気予報などの情報が取得できるほか、専用アプリで設定した目的地をナビに送信できる目的地送信機能、車両停車位置から最終目的地までの徒歩経路を案内するラストマイルナビゲーション、オイル量やタイヤ空気圧など、車両のコンディションに異常があった場合に通知する、ヘルスアラート機能など、便利なコネクティビティ機能が数多く搭載されている。

 

 

 

[グランドチェロキー(2列シート・5人乗り)のメーカー希望小売価格](税込)

 

– Limited 2.0L(ガソリン):¥8,920,000
– Limited 2.0L(ガソリン) サンルーフ仕様:¥9,100,000
– Limited 2.0L 4xe(プラグインハイブリッド):¥10,370,000
– Summit Reserve 2.0L 4xe(プラグインハイブリッド):¥12,270,000

※パールコート塗装は¥55,000高。

 

 

 

■(Jeep)グランドチェロキー: https://www.jeep-japan.com/new-grand-cherokee.html
■(Jeep)グランドチェロキー 4xe:https://www.jeep-japan.com/new-grand-cherokee/grand-cherokee-4xe.html

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。