本田技研工業は、7月19日、燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL(クラリティ・フューーエルセル)」のプラグインハイブリッドバージョンとして、「CLARITY PHEV(クラリティ ピーエイチイーブイ)」を追加し、7月20日に発売すると発表した。
2030年をめどに四輪車グローバル販売台数の3分の2を電動化することを目指している同社が新しく発売したクラリティPHEVは、高い環境性能に加え、力強いEV走行性能、大人5人がゆったり座れる上質な居住空間や広い荷室スペースといった、上級セダンとしての魅力を兼ね備えたプラグインハイブリッド車だ。
特徴は、まず2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」をベースに、バッテリーの高容量化やコンバーターの高出力化など、電動コンポーネントの性能向上により、EV走行距離(充電電力使用時走行距離)114.6kmを実現。
これに、直列4気筒1.5Lアトキンソンサイクルエンジンを組み合わせることで、最高出力135kW[184PS]・最大トルク315N・m[32.1kgf・m]を発揮する。
また、EV走行駆動力を大幅に高めることで、走り出しから高速域まで、EV走行の持続範囲を大幅に伸ばすことにも成功している。
さらに、高効率な走行を実現する3つのドライブモードも採用する。モードには
「EVドライブモード」「ハイブリッドドライブモード」「エンジンドライブモード」
があり、バッテリーの充電状態や走行の状況に応じて常に最適なモードを自動的に選択し、シームレスに切り替えることが可能だ。
充電システムには、普通充電ポートに加え、急速充電・外部給電ポートを標準装備。対応する外部給電器を接続することにより、外部機器への電力供給も可能となっている。
ボディカラーは全6色、価格は588万600円(消費税込)〜だ。
ちなみに、同社では、クラリティPHEVの発売に合わせ、NCS(日本充電サービス)ネットワークの充電器約2万800基(2018年5月現在の数)が利用できるHonda独自の充電カードサービス「Honda Charging Service(ホンダ チャージング サービス)」を設定。
全国の販売店ホンダカーズへの急速充電器配備を進め、電動車の本格的な普及に向けて取り組んでいく予定だ。