ホンダは8月18日、米国カリフォルニア州のモントレー半島で開催されている“モントレー・カー・ウィーク(Monterey Car Week)”にて、ゼネラルモーターズ(GM)と共同開発した北米向け新型電気自動車(EV)のアキュラ(Acura)「ZDX(ズィーディーエックス)」と「ZDXタイプS(Type S)」(以下合せて、ZDXシリーズ)を世界初公開した。発売は来年初頭を予定していると云う。
新型EVの概要
ZDXシリーズは、アキュラブランド初のEVとして、同じく来年の発売が予定されているホンダ「プロローグ(PROLOGUE)」と共に、カーボンニュートラル実現に向け、ホンダの北米電動化戦略を力強く加速(※1)させるモデル。
今後の電動化時代に於けるアキュラデザインの方向性を示したデザインコンセプトの「Acura Precision EV Concept(アキュラ・プレシジョン・イーブイ・コンセプト)」(昨年発表)を具現化した同社初のEVとして、GM製の「アルティウム(Ultium)」バッテリーを搭載(102kWh)し、EPA(米国環境保護庁)が定める基準で300マイル(約482km)以上の航続距離を目指しているほか、タイプSでは、EVの操る喜びを追求し、最高出力約500馬力を生み出す高出力モーターを搭載するなど、同ブランドのSUV史上最も速くパワフルな走行性能(※2)を提供。
また、車載向けコネクテッドサービス「Google built-in(グーグル・ビルトイン)」をアキュラとして初めて標準搭載するほか、パワフルで没入感のあるオーディオ体験を提供する「Bang & Olufsen(バング・アンド・オルフセン)」のサウンドシステムを初採用するなど、充実の装備によりスマートで洗練された車内空間を提供すると云う。
アキュラのスポーツEVの方向性を示す映像を公開
同イベントではまた、アキュラの次世代ハイパフォーマンス・スポーツEVデザインの方向性を示す「アキュラ・エレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディー(Acura Electric Vision Design Study)」の映像も公開。刺激的な性能を予感させる力強いプロポーションや印象的なネオングリーンの灯体など、アキュラブランドのコアとなる価値「プレシジョン・クラフテッド・パフォーマンス(Precision Crafted Performance)」の将来のEV時代に向けた進化の方向性が示された。
※1:ホンダは、2040年までにEVと燃料電池自動車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)の販売比率をグローバルで100%とする目標を掲げ、各地域の市場特性に合せて投入を進めている。
※2:ホンダ調べ。