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2022年5月2日【自動車・販売】

ABボルボ、大型電動トラックの正式販売を開始

坂上 賢治

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ABボルボ傘下のボルボトラックスは5月2日、大型電動トラック(BEV)シリーズの注文システムを正式始動させたと発表した。( 坂上 賢治 )

 

より具体的には、世界に向けて〝ボルボFH〟、〝ボルボFM〟、及び〝ボルボFMX〟の注文システムを本格始動させ、既にCO2ニュートラル環境下にあるイェーテボリのTuve工場に於いて、この秋からの量産体制を徐々に拡大させていく構えだ。

 

 

この取り組みに対してボルボ・トラックスの社長、ロジャー・アルム氏は「これはボルボ・トラックにとって画期的な出来事です。これらの電動トラックを注文する取り組みに対して、既に多くの顧客から関心のお声を寄せて頂いております。

 

実はこれまでも、特別な顧客やパートナー企業から電動トラックの購入意向に対する熱心なご用命を頂戴して来ましたが、今後は正式な車両注文に全面的にお応え出来るようになります。これは我々の電動車生産の体制造りに取っても大きな前進となるエポックメイキングな出来事です。

 

 

今後、サイレントかつ排気ガスゼロの輸送ソリューションを本格提供出来るようになる事は、我々に取っても企業競争上の明らかな優位点になります」と述べた。

 

ちなみに目下ヨーロッパ当地に於けるボルボ製電動トラックの出荷対象地域は、ノルウェー、スウェーデン、ドイツとなっており、併せて既に2021年段階で20か国以上・1,100台以上の電気トラックの購入意向書を受け付けている事から、中型電動トラックのボルボFE、ボルボFL、ボルボVNRの量産には着手済みだ。

 

 

そうした活動により同社は、都市の流通市場やごみの処理市場を皮切りに、同じく都市の建設輸送や地域の運搬に至る迄、世界のトラック業界に応えられる電気トラックのフルラインナップ体制を構築。今後2030年迄にトラックに係る総売上高の半分を電動車両としていく事を目指している。

 

また少なくとも現段階のヨーロッパ市場に於いてボルボ・トラックスは、例えば2021年時点に於いて42%のマーケットシェアを誇る電動トラックのリーダー企業となっており、加えて北米に於いても次第に電動トラックメーカーとして主導的な地位を固めつつあるという。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。