本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は歴年、同社がスポンサーとなって実施。今年も2020年8月15日から29日までの日程を組んでいた「第3回・TOMODACHI Hondaグローバル・リーダーシップ・プログラム」を中止する。(坂上 賢治)
同プログラムは、日本国政府の支援を受け、米日カウンシルと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップによって運営されてきたもの。
具体的には、東日本大震災で被害を受けた地域の高校生を対象に、教育・文化交流・リーダーシップ育成プログラムを通して日米の次世代リーダー育成を標榜。
互いの文化や国を理解し、より協調的な世界の繁栄と、そうした世界で通用する国際的視野を持った若き日米のリーダー「TOMODACHI世代」の育成を目指してきた。
記念すべき初年度は2015年、同年は宮城県の高校生20名が参加。2年目となった2016年は岩手県の高校生20名が、続く2017年は福島県の高校生20名が参加し、米国カリフォルニア州パサデナで毎年行なわれる伝統的な祝賀行事「ローズ・パレード」に参加。現地の学生約250名と共に音楽を通じて文化交流を深めた。
さらに2018年度からは学生達を選抜する範囲を、全国各地に広げた「TOMODACHI Honda グローバル・リーダーシップ・プログラム」として米国当地のアメリカン・ホンダモーターの協力を得て、先の3回と同じくグローバルリーダーシップを身につけてもらうプログラムとして、たゆまず回を重ねてきた。
しかし今春は、蔓延中の新型コロナウイルス感染症による社会的影響と、WHO(世界保健機関)、CDC(米疾病対策センター)、厚生労働省などの勧告を踏まえ、同官民パートナーシップは、学生達の安全確保を最優先にプログラムの中止を決めた。
歴年、同プログラムのスポンサーを務めてきたホンダでは「今年、応募して頂いた皆様には大変申し訳ございませんが、状況をご理解頂けますようお願い申し上げます。
また同プログラムは、当初3年間(2018~2020年)の予定としていたため本年度開催の中止を持って実施終了とさせて頂きます。
これまで応募頂きました高校・高専の生徒の皆様、お世話になりました関係者の皆様には厚くお礼申し上げます」と話している。
TOMODACHIイニシアチブのウェブサイト
< http://usjapantomodachi.org/ja/ >
TOMODACHI Hondaグローバル・リーダーシップ詳細
< https://www.honda.co.jp/philanthropy/tomodachi/ >