自動運転開発プラットフォーム RoboCar 1/10X
ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口恒)は、自動運転AI開発用ロボットカー「RoboCar 1/10X」の受注を8月17日から開始した。(坂上 賢治)
自動運転では認知・判断・操作といったすべての運転操作を車両に搭載したシステムが行う。このため世界各国でLiDARやカメラによる周囲環境認識、交通・障害物の把握、得られた情報による行動予測など機械学習やディープラーニングを利用したAI研究が盛んに進められている。それゆえに日本のみならず世界中でAIを活用できる人材の育成が大きな課題だ。
RoboCar 1/10X用のNVIDIA製 Jetson AGX Xavier モジュール(左)とJetson AGX Xavier 開発者キット(右)
そうしたなか同社のRoboCar 1/10は、2009年に発売が開始されて以降、自動車/部品メーカ、大学等研究教育機関で自動運転の研究・開発や人材教育研修など様々な用途で活用されている。
このRoboCar 1/10は、自動車の1/10スケールサイズに外界センサとして単眼カメラ、赤外線センサ、レーザレンジセンサを搭載。これらにより加速度・ジャイロセンサ、エンコーダを使った車両挙動、走行距離などの把握が可能となっている。加えて各種センサ情報の取得、速度・操舵角制御、通信などのライブラリも用意され、自由なアプリケーション開発が可能だ。
今回、同社はこのRoboCar 1/10の最新機RoboCar 1/10Xを用意。同製品にはGPU搭載のNVIDIA製 Jetson AGX Xavierを採用したことで高度なAIアルゴリズムの実装が可能となった。またZMPの自動運転プラットフォームIZACを組込みIZACとして実装。
OSを筆頭に自動運転、AIアプリケーションのための各種ライブラリがインストール済み。ロボット用オープンソースソフトウェアプラットフォームROS(Robot Operating System)にも対応。開梱したその日から開発を始めることができるという。価格は180万円(税抜)から。出荷は2020年12月としている。
なお同製品は8月19日(水)17時から実施の「自動運転ロボットカーRoboCar1/10の新モデルとZMPステレオカメラ新ラインナップ紹介」で詳しく説明するとしている。
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