ZMPは5月12日、自動運転/AI技術開発用ロボットカー「RoboCar 1/10X」でロボットの自律走行を実現するためのNavigationツールの提供を同日より開始すると発表した。
「RoboCar 1/10X」は、NVIDIA Jetson Xavier開発キットを採用しており、ロボット用オープンソースソフトウェアROS(Robot Operating System)に対応した実車1/10スケールのロボットカーとなる。同製品は2020年12月の販売開始以来、自動運転・AI技術の開発や研修・教育用途で自動車/部品メーカー、大学研究教育機関などで導入されてきた。
今回、自動運転・AI技術の研究開発用にソフトウェア開発環境(SDK)最新版としてNavigationツールが追加され、同SDKに含まれるSLAM機能で作成した2D MAPを使用して、走行経路生成から経路追従走行までの実行ができるようになる。走行経路生成ではサンプリング運動計画手法を用いており、あらかじめMAP上に存在する障害物などを避けて目的地までの動的なルートを生成する。その後「RoboCar1/10X」に標準搭載されているLiDARを活用し、自己位置推定をしながらMAP上で描いた経路を自律走行することが可能となる。
「RoboCar 1/10X」は、ソフトウェア開発環境込みで通常価格180万円(税別)、アカデミック価格144万円(税別)にて販売中。なお、すでに「RoboCar 1/10X」を利用中のユーザーには、Navigationツールを含んだソフトウェア開発環境の最新版が無償で提供されるとのことだ。
自動運転/AI技術開発用ロボットカー「 RoboCar 1/10X」 について
「RoboCar 1/10」シリーズは自動車の1/10スケールの車両に、単眼カメラ、前後にLiDAR、加速度・ジャイロセンサ、エンコーダを搭載。また、各種センサ情報の取得、速度・操舵角制御、通信などのライブラリを用意し、これらを用いて自由にアプリケーションを開発することができるオープンハードウェアとなっている。
◾️製品ウェブサイト: https://www.zmp.co.jp/products/robocar/robocar-110x