RoboCar 1/10X
ZMPは4月8日、同社の自動運転/AI技術開発用ロボットカー「RoboCar 1/10X」でディープラーニングによるリアルタイム物体検出が可能となるツールの提供を開始した。
RoboCar 1/10Xは、NVIDIAのGPU搭載エッジAIプラットフォームJetsonシリーズで最高性能を誇るNVIDIA Jetson Xavier開発者キットを採用した実車1/10スケールのロボットカーで、2020年12月の発売以来、自動運転・AI技術の開発や研修・教育用途で自動車/部品メーカー、大学等研究教育機関にて利用されている。
今回、ソフトウェア開発環境(SDK)の最新版として、物体検出アルゴリズムの一つであるSSD(Single Shot MultiBox Detector)を活用した物体検出ツールの提供を開始した。
搭載されているNVIDIA Jetson Xavier 開発者キットの高い処理能力により、搭載されたカメラ映像に含まれる複数の物体をリアルタイムで検出しながら走行させることが可能。ユーザーは、研究開発の目的に応じて、任意の対象物を学習させ、検出アルゴリズムを構築することができる。
ZMPは、このツールで前方車両を検出しRoboCar 1/10Xに搭載されているLiDARで距離を計測しACC(車間距離維持走行)や回避を行うなど、ADAS・自動運転技術の研究開発に活用できるとしている。
RoboCar 1/10Xは、ソフトウェア開発環境込みで通常価格180万円(税抜)、アカデミック価格144万円(税抜)で販売している。このツールを含む、RoboCar 1/10Xのソフトウェア開発環境の最新版は、4月8日より提供を開始。なお、すでにRoboCar 1/10Xを利用する顧客には、ソフトウェア開発環境のアップデート版を無償で提供するとしている。
物体検出結果の例 (左:実験の様子、右:結果をバウンディングボックスで表示)
【製品仕様】
– 本体
– 本体側ソフトウェア
– 付属品
ジョイスティックコントローラ、制御用/駆動用バッテリー充電器
【製品ウェブサイト】
https://www.zmp.co.jp/products/robocar/robocar-110x
【製品価格】
RoboCar 1/10X:通常価格 180万円(税抜)/アカデミック価格 144万円(税抜)
(ソフトウェア開発環境(SDK)付属)