横浜ゴムは10月13日、日産自動車の新型「フェアレディZ」の新車装着(OE)用タイヤとして「ADVAN Sport V107(アドバン・スポーツ・ブイイチマルナナ)」を納入したと発表した。( 坂上 賢治 )
装着されるタイヤサイズは245/45R18 96W。同製品は、横浜ゴムの最高峰ブランドADVANのハイパフォーマンスタイヤだ。
ADVANは、世界をリードする高性能プレミアムカーへの新車装着だけでなく、競争の激しいモータースポーツ分野に於いても採用されている。
例えば国内最高峰のツーリングカーレース「2022 AUTOBACS SUPER GT」では、新型フェアレディZをベースに開発された「Nissan Z GT500」で、GT500クラスに参戦中のKONDO RACINGのリアライズコーポレーションADVAN Zに専用レーシングタイヤを供給中だ。
今回、横浜ゴムが新型フェアレディZに納入するタイヤは、高速域での操縦安定性、高い応答性。対してそれらとは本来背反する乗り心地性能の両立を達成。更に静粛性を向上させるため「SiLENTFOAM(サイレントフォーム)」も採用している。
このSiLENTFOAMは、横浜ゴムのノイズ低減技術の1つで、タイヤの内側に専用設計のポリウレタンフォームを貼り付ける事によって空洞共鳴音( 路面の凹凸により起きるタイヤ振動がタイヤ内の空間で共鳴を引き起こし、サスペンションを通じて車室内で聞こえるタイヤノイズ )を低減しさせる。
ちなみに横浜ゴムは、中期経営計画「Yokohama Transformation 2023」( ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン )のタイヤ消費財事業で、高付加価値商品の旗艦タイヤのADVAN、SUV・ピックアップトラック用タイヤのGEOLANDARの新車装着拡大に取り組んでいる。
2022年には「ADVAN Sport V107」と高性能ストリートスポーツタイヤ「ADVAN NEOVA AD09」を発売し、「ADVAN」ブランドの市販用タイヤの販売についても強化策を打ち出している。