横浜ゴムのタイヤモールド(金型)生産会社であるヨコハマモールド(以下、YMC)は2月12日、ASEANでのサプライチェーン強化を目的に、タイのグループ会社であるYokohama Mold (Thailand)(ヨコハマモールド・タイランド/以下、YMTC)の生産能力を増強すると発表した。なお、工事は1月に着工しており、年末には完了する予定だと云う。
2009年、茨城県小美玉市に設立されたYMCは、乗用車用、ライトトラック用、トラック・バス用などの各種タイヤモールドを、横浜ゴムのグループ各社に供給。2018年には、タイ・ラヨーン県にYMTCを設立し、横浜ゴムの日本、タイ、フィリピン、インドなどのタイヤ生産拠点に乗用車用およびライトトラック用タイヤモールドを供給してきた。
横浜ゴムは、今回のYMTCの生産能力増強により、タイヤモールドの供給体制を、日本のYMCと中国のパートナー企業の2拠点からアジア3拠点とし、ASEANにおけるより安定的な供給を実現。
これまでも、中国、台湾、フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシア、インドなどにタイヤおよびMB(マルチプル・ビジネス)の生産販売拠点を多く有し、アジア地域における事業強化を進めてきたが、生産能力の増強やサプライチェーンの強化などを通じて、今後もASEAN諸国と相互発展していきたいとしている。
なお、YMTCの生産能力の増強は、特にアジア地域における生産の多元化などによってサプライチェーンを強靭化し、日本とASEANの経済産業協力関係を強化することを目的とする、日本貿易振興機構(ジェトロ)の「海外サプライチェーン多元化等支援事業第三回公募(設備導入補助型)」に採択されている。
■(横浜ゴム 工場・関連会社のCSR)ヨコハマモールド:https://www.y-yokohama.com/csr/related/03/