横浜ゴムは6月24日、Yokohama Tire Corporation(ヨコハマタイヤコーポレーション=YTC)が、2021年6月27日に米国・コロラド州で開催される「第99回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に参戦する13台にADVANレーシングタイヤを供給すると発表した。
2020年の同レースでは総合優勝を果たしており、2年連続のチャンピオン獲得を目指す。タイヤは「ADVAN A005」、「ADVAN A052」を供給する。
オープンホイールクラスには2020年に総合優勝したClint Vahsholtz選手の息子であるCodie Vahsholtz選手が優勝車両「2013 Ford Open」で参戦するほか、パイクスピークオープンクラスでは2019年タイムアタック1クラス優勝者のRaphael Astier選手が「2015 Porsche BBI Turbo Cup」でエントリーしている。加えて、Joshua Allan選手の「2021 Tesla Model 3」、Tanner Foust選手の「2020 Porsche 718 Cayman GT4 Clubsport」なども参戦する。
なお、YTCは同レースをさらに盛り上げるためワンメイクタイヤ供給を行っており、「Porsche Cayman GT4 Clubsport」で競われる「ポルシェ パイクスピークトロフィー by Yokohama」クラスに4年連続でストリートスポーツタイヤ「ADVAN A052」を供給する。
「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」は1916年から開催されている伝統あるヒルクライムレース。別名「雲へ向かうレース」と呼ばれ、標高2,862mのスタート地点から標高4,300m にあるゴールまでの約20kmのコースにて競われる。これまでヨコハマタイヤ装着車は電気自動車でも参戦しており、2010年から3年連続で電気自動車の最高タイムを記録しクラス優勝している。さらに2020年は「ADVAN A005」を装着したClint Vahsholtz選手の「2013 Ford Open」が総合優勝を果たした。
横浜ゴムは2021年度から2023年度までの新中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)のタイヤ消費財事業において高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げている。その中で、モータースポーツ活動を技術開発および「ADVAN」「GEOLANDAR」ブランド強化の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦している。
■参戦リスト
■「第99回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」の「ヨコハマ・コースマップ」