横浜ゴムは10月19日、オフハイウェイタイヤ(OHT)事業の強化に向け、横浜ゴムグループ全体のOHT事業をグローバルで統合していくことを発表した。
統合では同社OHT事業とグループ会社であるATG(アライアンスタイヤグループ)を対象とし、「Yokohama Off-Highway Tires」を冠する新組織を立ち上げ、統合後のOHT事業の経営は現在のATGが主体となり、東京、ボストン(米国)、アムステルダム(オランダ)、ムンバイ(インド)の4拠点を中心に全世界で事業を展開する。
その第一歩として、来年1月1日に米国グループ会社であるYTC(ヨコハマタイヤ・コーポレーション)のOHT事業をATGの米国グループ会社であるATA(アライアンスタイヤ・アメリカ)に統合し、ATAの社名を「Yokohama Off-Highway Tires America」に変更。また、その他の地域の統合についても、今後、詳細を協議していくと云う。
横浜ゴムは、中期経営計画「グランドデザイン2020(GD2020)」のタイヤ生産財戦略において「オフハイウェイタイヤを成長ドライバーとして次の100年の収益の柱へ」を掲げ、生産能力の増強や新商品開発など事業強化に取り組んできた。
今回の統合により、横浜ゴムの「ブランド力」「高品質」「世界規模の販売網」とATGの「高い成長性」「多様な商品群」「コスト競争力」を融合。また、小型フォークリフト用タイヤから鉱山向け超大型ラジアルタイヤまで鉱山・建設車両、産業車両、農業機械、林業機械など全世界のOHT市場をカバーする豊富な商品ラインアップを提供し、幅広い顧客ニーズに応えていくとしている。
[米国新会社の概要]
– 会社名:Yokohama Off-Highway Tires America Inc.
– 本社所在地:米国マサチューセッツ州ウェイクフィールド(現在のATA本社所在地)
– 社長:Dhaval Nanavati(現ATA社長)
■(横浜ゴム)主な事業拠点:https://www.y-yokohama.com/profile/location/
■ATG:https://atgtire.com/