横浜ゴムは2月17日、油圧用高圧ホースの生産拠点である茨城工場(小美玉市)に約7億円を投じて、生産能力を増強すると発表した。着工は今年5月、来年9月には量産を開始する予定だと云う。
建設機械の需要は、新型コロナウイルスの影響で一時落ち込んだものの、その後は海外を中心に急激に回復しており、今後も増加が続くと予測されていると云う。
横浜ゴムでは、現在、中国の油圧用高圧ホースの生産拠点である杭州横浜ゴム製品(浙江省杭州市)に於いて、ワイヤースパイラルホースの生産能力を今年9月までに約3倍に増強する拡張を進めているが、今後のさらなる需要増に迅速に対応するため、今回、茨城工場の増産投資を決定した。
投資では、主に建設機械に使用されるワイヤースパイラルホースの生産ラインを増設することで、連続生産ライン(※)の生産能力を1.5倍に高めるほか、連続生産ラインの生産対象を大口径まで拡大し、既存製法の生産余力も増強する。
<茨城工場の概要>
– 設立年:1973年
– 所在地:茨城県小美玉市羽鳥西1番地
– 敷地面積:152,000m2
– 生産品目:高圧ホースの製造。
横浜ゴムは、2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)」に取り組んでおり、MB事業では、強みのホース配管事業と工業資材事業にリソースを集中してMB事業の成長を牽引し、安定収益を確保できる構造を目指している。
※生産工程を一貫してつなぎ自動化された生産ライン。