ヤンマーホールディングス(以下、ヤンマーHD)は1月28日、インドに建設した産業用小型エンジンの新工場(タミル・ナドゥ州)の量産稼働を、1月28日に開始したと発表した。
新工場では当初、パンジャブ州のトラクター製造大手「International Tractors(インターナショナル・トラクターズ/以下、ITL)」が生産するヤンマーブランドのトラクター等用の産業用エンジンを生産。今年度以降は、グローバル市場に向けて展開していくと云う。
インドをはじめ、急速に経済成長が進む新興国では、農業機械や建設機械の普及に伴い、今後も産業用エンジンの需要拡大が見込まれると云う。
ヤンマーHDは、2018年11月、エンジン部品のサプライヤーが集積するインドに、グローバルな産業用エンジン拡販の重要拠点として、「Yanmar Engine Manufacturing India(ヤンマー・エンジン・マニュファクチャリング・インディア)」を設立。新工場の稼働準備を進めてきたが、1月28日、その量産稼働を開始した。
日本と同等の生産システム・品質管理システムが導入された新工場は、15kWから37kWクラスの産業用エンジンを年間8万台生産する能力を有する他、太陽光パネル設置により、年間138万kWhの再生可能エネルギーの活用や、雨水利用、緑地帯の整備など、環境にも配慮。
高品質なエンジン生産に加え、将来的には生産能力16万台も視野に入れ、経済成長が期待されるインドをはじめ、需要が旺盛な欧米やアジアなどの地域に供給していく計画だと云う。
[新工場概要]
– 会社名:Yanmar Engine Manufacturing India Pvt.ltd
– 所在地:インド共和国 タミル・ナドゥ州 Origins工業団地
– 敷地面積:129,300.16m2
– 工場敷地面積:23,708m2
– 生産品目:産業用ディーゼルエンジン
– 生産能力:年間8万台
– 従業員数:130名(2022年1月現在)