ヤンマーホールディングスは2月24日、3月1日付で農業関連事業中核会社の「ヤンマーアグリ(本社:大阪市)」と農業機械製造子会社の「ヤンマー農機製造(本社:岡山県岡山市)」2社を統合すると発表した。
農業を取巻く環境は、国内においては、高齢化に伴い従事者が減少。経営の大規模化が進む中、労働力不足等を補うため、デジタル技術を活用した農業の高度化が急務に。また海外では、新興国を中心とした工業化の進行により農業従事者が減少する一方で、増加する人口に対して食料増産を図る必要がある等、多くの課題を抱えていると云う。
こうした環境下において、ヤンマーグループは、開発/生産/管理/品質保証を同一法人内に統合し、本社機能を現在の大阪から生産本部機能を有する岡山へ移転。「農業を食農産業に発展させる」というビジョンのスピーディーな実現を目指すと共に、ものづくりの現場対応を重視した体制とする。
新会社では、各機能部門間における連携を一層強化し、農業機械メーカーとしての盤石な基盤を構築。また、これまで以上に顧客ニーズに合致したソリューションを提供することで、農業生産者の生産性向上と所得向上を目指すとしている。
[新会社概要]
– 会社名:ヤンマーアグリ株式会社
– 所在地:岡山県岡山市中区江並428番地(※)
(現・ヤンマー農機製造株式会社 本店)
– 代表者:増田 長盛
– 資本金:9,000万円
– 持ち株比率:ヤンマーホールディングス株式会社100%
– 従業員数:約1,400名
– 主な事業内容:農業関連機械の開発・製造・販売ならびにサービス。
※国内・海外営業部門は移転せず、現ヤンマーアグリ所在地(大阪市)のまま。連絡窓口等に変更はない。