ヤンマーホールディングス(以下、ヤンマーHD)は4月5日、グループ会社のヤンマーヨーロッパ(Yanmar Europe)を通じて、オランダのバッテリーシステム製造会社「ELEO Technologies(本社:へルモンド州/以下、エレオ社)」の株式の過半数を取得したと発表した。
エレオ社は、2017年設立のバッテリーテクノロジー企業。創業以来、高品質のバッテリーシステムを幅広い産業用途で利用できるようにすることを使命に、独自のバッテリーマネジメントシステム(BMS)と革新的な熱管理を用いたモジュラー型バッテリーシステムを開発・生産している。
ヤンマーHDは、エレオ社の買収を通じて、同社の先進的で拡張性が高いモジュール型バッテリーシステム技術を導入し、オフロード車向けにカスタマイズされた汎用性の高いソリューションを提供し、パワートレインの電動化を推進していくとしている。
なお、エレオ社は今後、パワートレインの開発・製造・販売を行うヤンマーパワーテクノロジーの傘下として、現在の所在地であるオランダ・ヘルモンドで独立した事業体として自社ブランドでの事業を継続していく。
ヤンマーは、今後も環境に配慮し、顧客の課題を解決する技術で、ブランドステートメントとして掲げる持続可能な社会「A SUSTAINABLE FUTURE」と、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。
※タイトル写真:写真右:ELEO Technologies創業者のBas Verkaik(バス・ヴァ―カイク)氏。写真左:ヤンマーパワーテクノロジー電動化推進室の小野寺恭志室長。
[両社コメント]
・エレオ社創業者 Bas Verkaik氏
「ヤンマーと提携できることを大変うれしく思います。ヤンマーは、世界有数のブランド力、グローバルネットワーク、数十年にわたるオフロードアプリケーションの経験を有しており、電動パワートレインの採用を加速させるために最適なパートナーであると確信しています」。
・ヤンマーパワーテクノロジー社長 田尾知久氏
「ヤンマーは、エレオ社とシナジー効果を発揮することで、お客さまに先進的なゼロエミッション技術を活用した電動パワートレインのソリューションを提供することが可能になります。これまで培ってきた当社の経験とエレオ社の保有する先進技術を融合させることで、未来につながる社会とより豊かな暮らしの実現を目指してまいります」。
■ELEO Technologies:https://eleo.tech/