ヤマハ発動機は5月20日、原付二種スクーター「NMAX ABS」をモデルチェンジし、2021年モデルとして6月28日に発売すると発表した。
「NMAX ABS」は、「MAXシリーズ」のDNAを受け継ぎ、その特徴である斬新なスタイルやスポーティな走りをコンパクトなボディに凝縮。通勤や街乗りなど、市街地の移動における快適性を追求したシティコミューターだという。
着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン用専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」に国内モデルで初対応するほか、トラクションコントロールシステムを採用した平成32年排出ガス規制適合の新「BLUE CORE」エンジンを搭載している。
BLUE COREとは、ヤマハ発動機が“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”の両立を目指し、2014年から掲げるエンジン設計思想。この思想のもと、高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして性能実現を図る。
なお、製造はグループ会社PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing (YIMM)が行う。
■カラー
・ホワイトメタリックB(シルバー)
・パステルダークグレー(グレー)
・マットダークグレーメタリック8(マットダークグレー)
・マットダークパープリッシュブルーメタリック5(マットブルー)
■メーカー希望小売価格
368,500円(本体価格335,000円/消費税33,500円)
■NMAX ABSの新たな特徴
1.着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン用専用アプリ同社国内モデル初対応
「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」をダウンロードしたスマートフォンとペアリングすることができる。ペアリングにより拡充する機能は以下。
(1)電話やメールの着信、スマートフォンの電池残量など、車両側のメーター表示項目の追加
(2)スマートフォン画面でのエンジン回転数表示
(3)オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせ
(4)燃費など運転状況把握
(5)車両の最終駐車位置確認
2.トラクションコントロールシステムを採用した平成32年排出ガス規制適合の新「BLUE CORE」エンジン
エンジンは、吸気・排気系の仕様、およびFIセッティングの最適化により平成32年排出ガス規制適合化を図りながら、リニアで扱いやすい出力特性をさらに向上させた。また濡れた未舗装路等で滑らかな発進性と走行性を実現するため、トラクションコントロールシステムを新採用。軽量鍛造ピストン、VVA(可変バルブ)”、放熱性に優れるDiASilシリンダー、ロス低減を図るオフセットシリンダーなどは継続している。
3.静かなエンジン始動/再始動を可能にする「Smart Motor Generator system」
エンジン始動用モーターとジェネレータの機能を一体化した「Smart Motor Generator」を同社国内モデルとして初採用。走行時はジェネレータとして働き、エンジン始動・再始動時はモーターとして働く。
4.低燃費に貢献する 「アイドリングストップシステム」
信号待ちなどで停車すると自動的にアイドリングを停止して燃料消費を抑え、また再発進時には静かなエンジン再始動で発進できる「アイドリングストップシステム」を同社国内原付二種モデルとして初採用した。
5.スタイルと機能性をバランスさせた新フレームと快適な乗り心地を支える前後サスペンション
スタイルと走行性能・実用機能をバランスさせた新設計フレームを採用するほか、エンジン懸架レイアウトを最適化することにより各部の振動を低減。また、サスペンションには最適なセッティングを施し、2段階でイニシャル調整が出来る新構造も新たに追加した。また、前後ともに新作の軽量キャストホイールを採用している。
6.信頼性と質感の高さを表現したスタイリング
“Prestige Confidence”をデザインコンセプトに、初めてスクーターに乗る人にも一目でわかる快適性・信頼性の表現やビジネスクラスに乗るような優越感をスタイリングのポイントとしてデザインしている。
その他の新しい特徴
・ヘルメットが収納可能な容量約23Lのシート下トランク(トランクの前方に2個分のヘルメットホルダー装備)
・12V DCジャックを備えた小物入れ&リッド付き収納BOX
・明るい LED 6 灯ヘッドランプ
・立体感あるリアビューを演出するテール&ストップランプ
・見やすいフル液晶メーター
・スマートキーシステム