ヤマハ発動機の米国子会社である「Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley(以下、YMVSV)は、自社運用するファンドを活用し、製造現場の効率的かつ円滑なIoTソリューションを提供するカナダの「Canvass Analytics(以下、Canvass社)」に、リード投資家として、その他の投資パートナーと共に、計6.5百万米ドルを出資した。
YMVSVは、新事業開発のためのテーマ探索・育成、事業化推進および新たなビジネスモデル開発を目的に、CVC(Corporate Venture Capital)活動を行い、総額1億米ドル、運用期間10年の自社ファンド「Yamaha Motor Exploratory Fund(ヤマハモーターエクスプロラトリーファンド)」運用する投資会社。
今回投資したCanvass社は、AIの導入により製造業の生産性向上をビジョンとするAIプラットフォーマーで、コーディング不要のプラットフォームを提供し、顧客がAIを活用するためのトレーニング、及び導入拡大プロセスを簡素化、様々な製造現場の日々の課題解決を迅速に行えるよう支援していると云う。
YMVSVは今後も、革新的な技術やビジネスモデルを有するアーリーステージのベンチャー企業への出資をグローバルに促進していくとしている。
今回の出資を受けて、Canvass社CEOのHumera=Malik氏は、以下のように話している。
「我々は、現場作業者の手中にAIの力を提供、付与することに主眼をおき、それは、これまで顕在化できていない顧客にとってのメリット、すなわち、効率性の向上、利益の拡大、持続性の担保をもたらします。
今回の資金調達は、YMVSV によって主導され、これは当社の“産業界におけるAI のトッププレーヤーとなる”というビジョンをさらに後押しするものです」。
また、YMVSV Partner and lead of mobility investmentのAnish=Patel氏は、以下のように話している。
「ヤマハ発動機は高い向上心を有し、先進的な技術の導入に対して強い情熱を持っています。Canvass は同社の高い向上心に加え、“長年にわたり現場で課題を抱える製造業をAI の力によって克服することを支援したい”という視点を持ち、その姿勢は、我々の投資クライテリアを十分満たしていました。
同社を我々の投資ポートフォリオに加えることは我々の掲げる“産業の未来を創造する”という目標・ビジョンの大きな下支えとなります。私たちはCanvassと協業し、彼らの技術をさらに高めること、新たな価値をさまざまな領域にもたらすことに期待しています」。
[会社概要]
– 会社名:Canvass Analytics Inc.
– 代表者:Humera Malik
– 本社所在地:カナダ オンタリオ州 トロント
– 設立:2016年
■Canvass Analytics:https://www.canvass.io/