ヤマハ発動機の子会社で、欧州での製品販売を行う「ヤマハモーターヨーロッパ(Yamaha Motor Europe/以下、YME)」は、10月7日(現地時間)、イタリアで二輪車エンジンの製造を行うグループ会社「モトーリ・ミナレリ(Motori Minarelli/以下、MM社)」の全ての発行済株式を、業務提携を進める「ファンティックモーター社(Fantic Motor)」へ譲渡することについて、EWC(欧州労使協議会)への協議を申し入れると共に、MM社の地域労使協議会への通知を行った。
MM社は、50~400cm3の二輪車用エンジンを年間8万基生産し、欧州における二輪車製造子会社MBK Industrie(フランス)に加え、譲渡先のファンティック社を含む、欧州域内の他の二輪車メーカーにもエンジンを供給。イタリアで二輪車や電動自転車の製造・販売メーカーで、譲渡先となるファンティック社との協業を1970年に開始した。
ヤマハ発動機は、ファンティック社とのパートナーシップの強化を目的として、今回の株式譲渡を実施。株式譲渡契約など一連の手続きは、EWCとの協議に基づき、年内完了を予定していると云う。
[MM社概要]
– 社名:Motori Minarelli S.P.A.
– 所在地:イタリア ボローニャ
– 設立:1951年5月
– 代表者:Olivier Prevost
– 出資者:ヤマハモーターヨーロッパ 100%
– 従業員数:192名
– 事業内容:二輪車エンジンの製造