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2019年9月6日【部品・生産】

ヤマハ発動機、スカラロボットの新製品を発売

NEXT MOBILITY編集部

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ヤマハ発動機は、スカラロボット(水平多関節型ロボット)の新製品「YK400XE」(アーム長400mm)を、9月17日に発売する。

ヤマハ発動機・ロゴ

「YK400XE」は、従来機種「YK400XR」の後継モデルで、駆動系やアームの強化による剛性アップやコントローラ「RCX340」の性能向上等により、最大可搬質量を従来機種比1.4倍の4kgに向上した他、標準サイクルタイム約10%短縮の0.41secを実現。生産能力を向上させつつ、価格を従来機種同等としている。

 

また、取り付け位置が従来機種と完全互換のため、置き換え作業も容易に行えると云う。

 

なお同製品は、9月17日から21日まで、中国の上海で開催される国際工業総合見本市「中国国際工業博覧会」に展示される。

 

 

 

 

[YK400XEの主な特徴]

 

■最大可搬質量:4kg

 

駆動系やアーム構造の見直しを行うことで剛性アップを図り、最大可搬質量を従来機種比1.4倍の4kgを実現。小型部品の組立て、箱詰め、仕分け、検査など幅広い用途に対応する。

 

■標準サイクルタイム:0.41秒

 

アーム構造の見直しによる振動低減の実現やモーションの最適化により、標準サイクルタイムを従来機種比約10%短縮し0.41秒を達成。高速かつ振動の少ない俊敏な動作で、生産性向上に寄与する。

 

■軌跡性能向上

 

精密部品の組立てやシーリングなどの動作に対してより最適化を図るため、パフォーマンスエリア(実際の使用領域)に最適なパラメータの採用や、コントローラ「RCX340」の性能向上等を図り、軌跡精度を向上させた。

 

■低価格:798,000円(※)

 

可搬質量、動作性能、軌跡精度など基本スペックを向上しながらも、価格は従来機種YK400XRと同等の798,000円とした。

 

※消費税別。モデル本体とコントローラ「RCX340」のセット価格。

 

■取り付け位置完全互換

 

取り付け位置は従来機種YK400XRと完全互換となっており、置き換え作業も容易に行える。

 

 

[市場背景]

 

スカラロボットは、生産ラインの自動化・省力化のニーズの高まりを背景に、需要増加(※)が続いている。

 

ヤマハ発動機は、主にスマートフォン、パソコン、家電製品などの小型部品の組立に使用される、アーム長400mmクラスのスカラロボット従来機種「YK400XR」の上位互換機種として「YK400XE」を投入。小型スカラ型ロボット市場でのシェア拡大を目指す。

 

同社スカラロボットは、二輪車製造ラインでの使用を目的として研究開発をスタート。1976年に自社工場に導入して以来43年の歴史がある(販売開始は1984年)。

 

ヤマハ発動機では以降、製品の拡充を進め、現在ではアーム長120mmから1,200mmの業界トップクラスの豊富な製品群をラインアップし、様々な業種・分野におけるファクトリーオートメーションを支えている。

 

※2018年実績:46,550台、前年比120.0%(出典:「2019ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望」 株式会社富士経済)。

 

 

[YK400XE基本仕様]

 

 

※1:周囲温度一定時の値(X,Y軸)。

※2:水平方向300mm、垂直方向25mm往復、粗位置決めアーチ動作時。

※3:実際の使用環境で慣性モーメントを入力する必要あり。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。