ヤマハ発動機は、産業用ロボット事業のさらなる事業規模・事業領域の拡大を目的に、協働ロボット分野に強みを持つ早稲田大学発のスタートアップ「東京ロボティクス」に対し、同社の発行する転換社債型新株予約権付社債を引き受け、出資するとともに技術供与に関する契約を締結した。
人間とともに作業する協働ロボットは、人手不足や人件費の上昇、IoT/CASEといった新領域への高度な自動化ニーズを背景に、先進国のみならず、中国などの新興国においても需要を拡大。
ヤマハ発動機と東京ロボティクスは、提携を通じて、協働ロボットの高度化に欠かせない関節柔軟性(力制御)に強みを持つ東京ロボティクスの技術と、高品質・低コスト・タイムリーな供給を実現するヤマハ発動機の量産化能力を掛け合わせ、協働ロボット市場へのビジネス参入を目指すとしている。
ヤマハ発動機は今回、東京ロボティクスとの提携を、長期ビジョンの一つ「ART for Human Possibilities, Advancing Robotics」の一環として実施。このビジョンでは、ロボティクス分野で、ものづくり、農業、医療研究などの分野での困りごとへソリューションを提供し、”新たな時間を創出する”ことを掲げている。
特に、「ものづくり」の領域において、市場の伸びが大きく、適用範囲も広い産業用ロボット事業の強みを活かしつつ、協働ロボットを含めたバリエーション強化を図るなどして、顧客へのトータルソリューションの提供を目指している。
[東京ロボティクスの概要]
– 会社名:東京ロボティクス株式会社
– 代表者:代表取締役 坂本 義弘
– 本社所在地:東京都新宿区西早稲田1-22-3 早稲田大学インキュベーションセンター05室
– 設立:2015年1月
– 資本金:1,404万円(資本準備金含む)
– 事業内容:ロボットシステムの開発・製造・販売
■東京ロボティクス:https://robotics.tokyo/ja/