NEXT MOBILITY

MENU

2024年7月16日【IoT】

Yahoo!カーナビ、AI音声案内の声質と音量を改善

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

LINEヤフーが提供する基本無料で利用可能なカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」(iOS版、Android版)は7月16日、「LINEヤフーの高品質なオンデバイス音声生成AI」を初めて搭載した音声案内(の提供を開始した。利用は、アプリを最新版にアップデートすれば、すぐに利用できるという。

 

今回のアップデートは、オンデバイス型ニューラル音声合成技術により、従来よりも高品質な音声を生成。声の抑揚や感情、発音の細かなニュアンスまで緻密に再現させた。

 

音声サンプル: https://www.instagram.com/reel/C9PHQzwJ0cs/

 

これにより、声の質と音量が改善され、より明瞭で聞き取りやすい音声の提供が可能になった。また、インターネットに接続することなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス上で低遅延で動作するため、従来通り山奥やトンネル内など電波が届きにくい環境でもスムーズにルート案内が可能としている。

 

LINEヤフーでは、「Yahoo!カーナビは、ユーザーが快適なカーライフを実現するために、ユーザーの声を積極的に反映しながら機能拡充や改善、ディスプレイオーディオや雨雲レーダーなどの機能の提供を行っています。

 

今回、より快適で安全なドライブを行って欲しいという思いから、音声案内の発話品質を向上した本機能の提供を開始しました。当社は、引き続き、利便性と安全性を、これまで以上にサポートいたします」と説明している。

 

新バージョンによる搭載機能の特徴は以下の通り

 

– 自然な発話: ニューラル音声合成技術を使用することで、より人の発話に近い音声を提供。
– これにより、音声を聞き取りにくいユーザーにも聞き取りやすく、聞き間違えなどによる判断・認識のしづらさ、使いづらさを軽減させた。

今回、新たな技術開発に携わった担当者は、「本技術は、2023年10月にLINEヤフー株式会社が発足してから、わずか約半年という短期間で提供を開始しました。

 

旧ヤフー株式会社は音声認識のiOS/Android上のオンデバイス推論技術を、旧LINE株式会社は、CPU上で軽量動作する高品質なニューラル音声合成技術を保有しており、それぞれの技術を統合することで本技術は誕生しました。

 

本技術の音声合成のコア技術に関する研究成果は、音声・音響信号処理における世界最大の国際学会 「ICASSP 2023」にて論文が採択されています

 

今後も本技術の高品質化・高速化を継続的に行い、複数話者選択、感情制御、プロンプトによる声質制御などの機能も含めてユーザーの課題解決にむけて柔軟にユーザーニーズに対応していきます。今後の展開にもご期待ください」と述べた。

 

Apple CarPlay: https://carnavi.yahoo.co.jp/promo/carplay/

 

Android Auto: https://carnavi.yahoo.co.jp/promo/android_auto/

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。