ピアッジオグループジャパンは3月19日、『Vespa Sei Giorni エディションⅡ』の新色を2021年モデルとして全国のベスパ正規販売店にて発売することを発表した。
ベスパ Sei Giorni(セイ ジョルニ)はイタリア語で6日間を意味し、1951年に開催されたまさに6日間で競う過酷なアベレージラリー「Sei Giorni Internazionale di Varese」用に特別に製造されたレーシングベスパ「Sei Giorni」を起源としている。
最新のVespa Sei Giorniは、Vespa史上最も強力な23HPを超える新型300HPEエンジンを、GTSシリーズのスチールモノコックボディに搭載。新しい300HPEエンジン(High Performance Engine)は、電子制御インジェクションを備えた278cc単気筒4ストローク4バルブ水冷エンジンの進化型となる。これまでのエンジンと比較し、最大出力は8,250回転で17.5kW(23.8HP)の値に達し、約12%の向上につながり、5,250回転で26Nmにおよぶ最大トルクは18%向上している。
■ベスパの起源に触発されたスタイル
フロントマッドガード上に配置されたヘッドライトや、スチール製パイプがむき出しのハンドルバーなどが、当時のVespa Sei Giorniのシンプルなスタイルを再現。さらにスタイリッシュでクラシカルなデザインのメーターは、アナログ式のホワイトパネルを採用している。
ボディのフロント部は、インスツルメント周りを包み込むスモークのトップフェアリングが備わり、縦に長く伸びた形状のステアリングコラムカバー(通称:ネクタイ)には、マットブラックにペイントされた3本のホーン用スリットが配されている。他のGTSシリーズ同様に、レッグシールドの両サイドには、ハニカム形状のグリルがラジエターからの熱を外へと排出する。
レーシングベスパになぞらえ、ゼッケンナンバーをあしらったグラフィックをはじめ、サイレンサーやホイールをブラックアウトし、リム部分の深紅のラインが目を引く。2021年のVespa Sei Giorni エディションIIでは、新たにチタングレーを採用している。
■快適さと安全性
Vespa Sei Giorniは、他のGTSシリーズと同様の快適さ、安全性を取り入るため、シート下のコンパートメントスペース、広く快適なシート座面を設置。車体は人間工学に基づき、より自然なライディングポジションを保ち、バイクのコントロール性や長距離走行においても快適さを提供するという。
また、レッグシールドコンパートメント内にはUSBポートを標準装備し、安全面ではテールランプには視認性の高いLEDを採用、ABS(アンチロックブレーキシステム)が標準で備わっている。
【Sei Giorni エディションⅡ商品概要】
– 希望小売価格:792,000円(消費税込)
– カラー:チタングレー
– 発売日:2021年3月19日
– 出荷開始:2021年4月中旬ごろより順次
【Sei Giorni Ⅱ – 主要諸元】
– エンジン
・形式:HPE 4ストローク水冷単気筒 SOHC 4バルブ
・総排気量:278 cc
・ボア×ストローク:75 mm × 63 mm
・最高出力:23.8HP(17.5 kW) /8,250 rpm
・最大トルク:26 Nm/ 5,250 rpm
・燃料システム:電子制御式燃料噴射システム
・トランスミッション:無段階オートマチック (CVT)
・クラッチ:自動遠心乾式クラッチ
– 車両
・フレーム:スチールモノコック
・フロントサスペンション:片持ちリンクアーム油圧式サスペンション
・リアサスペンション:4段階スプリングプリロード調整機構付きツインショックアブソーバー
・フロントブレーキ:油圧式220 mmステンレススチール製ディスク ABS
・リアブレーキ:油圧式220 mmステンレススチール製ディスク ABS
・フロントタイヤ:120/70-12
・リアタイヤ:130/70-12
– 寸法
・全長/全幅:1,950mm/770 mm
・ホイールベース:1,375 mm
・シート高:790㎜
・車両重量:160 kg
・燃料タンク容量:8.5ℓ
– 製造国:ベトナム