「Visconti™4」搭載のトヨタ車が令和元年度JNCAP予防安全性能評価で大賞
東芝デバイス&ストレージは6月12日、同社の車載向け画像認識プロセッサー「Visconti™4」を搭載したトヨタ自動車の「アルファード/ヴェルファイア」が、令和元年度JNCAP予防安全性能評価で満点の141.0点を獲得。大賞(予防安全性能評価大賞)を受賞したと発表した。(坂上 賢治)
これで「Visconti™4」搭載車両が大賞を受賞するのは2年連続となった。なお令和元年度前期JNCAPにおいて満点を獲得していたトヨタ自動車製の「LEXUS UX」と「LEXUS NX」も同賞を受賞している。
JNCAP(Japan New Car Assessment Program)は、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施する自動車の安全性能評価試験であり、予防安全評価は、自動ブレーキなど自動車の先進安全技術を対象としている。
東芝デバイス&ストレージは、令和元年度のJNCAPで〝夜間の歩行者に対する衝突被害軽減ブレーキ〟の評価条件が、〝街灯のない状態〟となり、より高度な画像認識が求められるようなったものの、Visconti™4は夜間における歩行者検知性能を強みとしているため、同デバイス搭載車両が高評価を獲得することに貢献したと述べている。
加えて同社は「上記車両に対してデンソーの前方監視カメラシステムに搭載される形で、Visconti™4を供給しています。また次世代の先進運転支援システム(ADAS)向けもDNNハードウェアIPを実装した画像認識AIプロセッサー〝Visconti™5〟を開発しており、これも2019年9月からサンプル出荷を開始しています。当社は今後もVisconti™をはじめとする付加価値の高い車載半導体製品を積極的に提案していきます」と話している。