世界的な自動車部品サプライヤーであるヴァレオは、5月17日、2018年5月23日(水)から25日(金)までパシフィコ横浜・展示ホールにて開催される「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」に出展することを発表。
世界初公開のレーザースキャナー「ヴァレオSCALA 2」をはじめ、「AI 3D認知技術」、「3Dジェスチャーユーザーインターフェース」などを日本で初披露することを明かした。
「ヴァレオSCALA 2」(写真上)は、2017年にドイツのプレミアムブランドの車に搭載され2018年のPACEアワードを受賞した同社レーザースキャナーSCALAの最新モデルだ。
別名「LiDRER(ライダー)」とも呼ばれるレーザースキャナーは、赤外線レーザーを照射し、物体にぶつかった時の散乱光から距離を測る機器。
新型は、従来モデルと比べ、垂直方向の視野角が3倍広くなり、路面表示の読み取りなどへの活用が可能となった。また、広い視野を幅広い角度で、高解像度かつ正確に検知することができ、昼も夜も、低速でも高速でも機能し、静止物も動く対象物も、あらゆる障害物を検知することができる。
「AI 3D認知技術」は、ディープラーニングを活用した画像認識により、自動運転に必要となるさまざまなタスクを実現するソリューションだ。
ハイダイナミックレンジ(HDR)、メガピクセル、視野角190˚の魚眼レンズを用いた360˚検知を行い、高精度な物体検知と姿勢推定を実施。
自動駐車や自動運転での重要なデータとなる車の全周囲にある対象物の位置とサイズと、それぞれの移動方向を認知することができる。
「3Dジェスチャーユーザーインターフェース」は、搭載したD ToFカメラにより、ユーザーの手や指の動きを3次元で検知し、ジェスチャーを精度よく認識することができるデイバイス。
また、テアリングホイール上の仮想スイッチでの操作も可能で、ドライバーがスイッチを見たり探したりする必要がなくなるため、安全で使い易いユーザーインターフェースを実現する。
他にも、同社では、各センサー類を洗浄する「センサークリーニング」(写真下)なども展示予定だ。