ヴァレオジャパンは12月13日、レベル3自動運転を実現する新型メルセデスベンツSクラスにヴァレオのLiDARであるSCALA第2世代が初搭載されると発表した。
ヴァレオSCALAを搭載したメルセデスベンツSクラスは、高速道路や渋滞時(現在は時速60km以下)などの制御された条件下において、条件付き自動モードで運転できるようになる。この条件付き自動モードでは、車両が運転を完全に制御するため、ドライバーは、車両に組み込まれているインフォテインメントシステムを介して、電話をかけたり、ネットサーフィンをしたり、電子メールを読むことが可能になる。
ヴァレオ SCALA
また、新型メルセデスベンツSクラスは、ヴァレオの新世代LiDARクリーニングシステムを搭載する初の車両となる。そのデバイスは、洗浄液を噴霧する伸縮ノズルを加熱することで氷を解かす解氷機能を持ち、また、従来のノズル式のように一点からスプレーするのではなく、液体のカーテンをLiDARの表面全体に吹き付けてクリーニングする新方式を取っている。さらに、ヴァレオのクリーニングシステムはセンサー自体に組み込まれるように設計されていて外から見えず、車両の外観に影響を与えない。
レベル3自動運転には、一連のセンサーと組み合わせたLiDARテクノロジーが不可欠だ。ヴァレオのLiDARは世界で最初に量産されたレーザースキャナーであり、ヴァレオSCALAは2017年の発売以来、15万台以上が生産されている。より高性能な第2世代LiDARは、2021年に市場に投入され、新型メルセデスベンツSクラスに初めて搭載される。