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2021年5月25日【CASE】

ヴァレオ、自動運転と電動化関連製品を発表【人くる2021】

NEXT MOBILITY編集部

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自動車部品サプライヤーであるヴァレオは5月25日、5月26日(水)から7月30日(金)まで、オンラインで開催される自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2021 ONLINE(「人くる2021オンライン」)における出展概要を発表した。

 

同展示会では、今日のモビリティにおける重要課題である自動運転と電動化に関する画期的なテクノロジーが発表される予定で、そのラインナップは以下のようになっている。

 

◾️ヴァレオDrive4 Locate

 

 

自動運転分野では、自動運転に不可欠な高精度な自車位置推定と3次元地図データのリアルタイム更新を行う「ヴァレオDrive4 Locate」を発表する。

 

自動運転車にとって自車位置を正確に推定することは非常に重要であり、誤差が大きいと、右左折時のふくらみ、停止線の超過、横断歩道への侵入など、さまざまな問題が起きるリスクがある。

 

「ヴァレオDrive4U Locate」は、標準のGNSSと唯一の自動車グレードのLiDARであるヴァレオSCALAとポイントクラウドマップのみを使用して、市街地でセンチメートルレベル(12cm以内)の精度での自車位置推定を提供するという。

 

◾️ニアフィールドライダー

 

死角や至近距離にある物体や障害物の形状や距離を正確に検知し、3次元コクーンを形成するニアフィールドライダーが今回初めて発表される。

 

同製品は水平110°垂直78°の視野角で、高解像度の検知データを提供。低速走行に最適とされるニアフィールドライダーは、カメラやレーダーによる検知を補完し、3次元ニアフィールド・コクーンを形成する。

 

ヴァレオのレーザースキャナーSCALAはメカ式だが、ニアフィールドライダーはフラッシュライトを使って垂直78°×水平110°という広い視野角で、近距離は5cm、遠距離は30mまで死角や至近距離にある物体や障害物の完全な形状を検出。コンパクトな形状で、車への取り付け場所を選ばず、簡単に設置できるという。

 

◾️ヴァレオ・モビリティキット

 

 

新たな自動運転車両に統合できるすぐに使えるテクノロジーとしては、センサー、電子制御ユニット、アルゴリズムで構成されるヴァレオ・モビリティキットを発表。

 

モビリティキットは同社の「プラグアンドプレイ」認識システムにより、インストール後すぐに運用することができ、無人でのロジスティクスソリューションなどに使用可能。これにより、自動車の品質と信頼性を備えた実証済みのテクノロジーを活用した新しいビジネスを、手頃なコストで実現できるとのことだ。

 

ユーザーは4種類のセンサー(超音波センサー、魚眼カメラ、ヴァレオSCALAレーザースキャナー、ニアフィールドLiDAR)を選択できる。

 

◾️48V 4WD EV軽トラック

 

 

電動化に関しては、群馬大学CRANTSと共同で48V四輪駆動電気自動車の軽トラックのデモカーを共同で制作。

 

ヴァレオの48Vシステムを採用することで、発進時の加速性能と走破性に優れた4WD EVを手に届きやすい価格で実現した。

 

48V4WD EVには、ヴァレオの48V電動モーター(eDrive)15kwを前後軸に1台ずつ配置し、DC/DCコンバーターを1台搭載。48Vシステムは、クリーンで廉価なEV軽トラックを実現するソリューションで、今後登場する軽自動車より小さくて手軽な新区分の小型ニューモビリティ車両に搭載することも可能だという。

 

◾️ヴァレオAquaBlade(TM)後付けキット

 

 

OEM向けとしては、ヴァレオAquaBlade後付けキットを発表。AquaBladeはブレード全長の穴からウォッシャー液をフロントガラスに吹きかけて洗浄する画期的なワイパーシステムであり、ドライバーの視野が妨げられず、安全性が向上するという。

 

AquaBlade後付けキットにより、既存のウォッシャーシステムを活用しながら、AquaBladeに簡単にアップグレードすることができるとのことだ。ウォッシャータンクやポンプを追加する必要はなく、約30分程度の簡単な作業でAquaBladeを搭載できる。

 

また、簡単にリフィールを交換可能で、寒冷地向けのウィンター用リフィール、撥水コートガラス向けに設計したリフィールも用意されている。

 

◾️カーエアコン用消臭抗菌剤「わさびd’air」

 

また車室内の空気を健康で快適にするエアクオリティ製品も用意される。「わさびd’air(デェール)」は、わさびの抗菌成分によりエアコンの不快臭の発生を抑える製品。臭いの元となるバクテリアを100分の1にすることができ(自社調査)、車室内を快適に保つという。

 

同製品は2006年7月の発売以来、順調に販売数を伸ばし、2020年末までに累計出荷数が430万個を越えたとのことで、2017年から3年連続で「みんカラ Parts of the Year 年間大賞」芳香剤・消臭剤部門第1位を獲得し、殿堂入りも果たしている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。