世界的な自動車部品メーカーのヴァレオは、エレクトロニクス産業関連等の展示会「CEATEC JAPAN 2018」(10月16日〜10月19日・幕張メッセ)にて、ドライバーの視界に入らない領域も含め、路上で何が起きているかをドライバーに知らせる新システム「ヴァレオXtra Vue」を日本初公開した。
先行車が透けて先が見えるシステム
このシステムは、車に搭載された通信用のテレマティックスアンテナやヴァレオ製レーザースキャナ(LiDAR)、車載カメラ、コンピューター画像処理システムを組み合わせることで実現するものだ。
実際の実用例としては、例えば、先行車を追い越そうとする時に、先行車の先が見えにくい道路状況の場合、
Xtra Vueを使うことで自車のディスプレイに、まるで先行車が透けたようなイメージで先の道路状況を視認することが可能となる。
これは、通信で繋がった先行車のフロントカメラの映像を自車が受信し、自車に搭載したフロントカメラに映る先行車等の画像をECU内のコンピューター画像処理システムが組み合わせることで、ディスプレイに映し出すといったシステムだ。
また、先行車との距離や路面状況等は、同じく自車の前方に搭載したヴァレオ製レーザースキャナ(LiDAR)のSCALAで計測し、正確な道路情報等を提供する。