スズキは4月21日、インドグジャラート州のガンジナガルで開校準備を進める、職業訓練校が、経済産業省から、「日本式ものづくり学校(JIM)」の認定を受けたと発表した。
これに合せて、同日、吉川ゆうみ経産大臣政務官、飯田陽一貿易経済協力局長、太田三音子技術・人材協力課長、駐日インド大使館マヤンク・ジョシ首席公使をはじめ、同プログラム関係者、認定企業出席の下、経産省にて認定式が行われ、スズキからは、長尾正彦取締役専務役員が出席。長尾専務は、「人材育成を通じて『Make in India』『Skill India』に貢献し、インド政府が掲げる『自立したインド』の実現に向けスズキグループ一丸で取り組んで参ります」と述べた。
今回、JIMの認定を受けた「マルチ・スズキJIM(グジャラート州ガンジナガル)」は、スズキの3校目の職業訓練校として、今年9月の開校を予定。2年間コースで、一学年84名の生徒への訓練を行っていくと云う。
日印両政府は2016年、「ものづくり技能移転推進プログラム」に合意。その一環として、インドに進出する日系企業が、経産省と連携をとりながらインド製造業の人材育成支援を目的とした「日本式ものづくり学校(JIM:Japan-India Institute for Manufacturing)」の設立を進めている。
「マルチ・スズキJIM」は、インドの職業訓練学校として、スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社が最新の教育設備や人材を投入して運営し、組立工、電気工、塗装工、自動車整備など、様々なコースを設けて実践的な訓練を実施。
2017年の1校目「マルチ・スズキJIM(グジャラート州メーサナ)」を皮切りに、2019年には2校目「マルチ・スズキJIM(ハリヤナ州グルグラム)」が認定を受け、これまでに両校合せて累計827名の人材を輩出。卒業生は自動車メーカーや、自動車部品メーカー、自動車ディーラーなどに就職していると云う。