カナダのソフトウェアメーカーであるブラックベリー社(BlackBerry Limited)は10月26日、北汽新能源のハイエンド・インテリジェント電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「ARCFOX αT」のデジタル・コックピットにブラックベリー QNXテクノロジーが採用されたと発表した。
今回、ブラックベリー QNXテクノロジーが採用されたARCFOX αTは、北汽新能源のハイエンド・インテリジェント電動SUV(スポーツタイプ多目的車)ブランドのARCFOX 初の量産モデル。ARCFOX αTのデジタル・コックピット・システムは、完全デジタル計器クラスタ、コンソール・タッチスクリーン、AC画面、ヘッドアップ・ディスプレイで構成される。これらはいずれも、商用の組み込みハイパーバイザーとして世界初の「ISO 26262 ASIL D」安全認証を獲得したQNX® Hypervisorを採用している。
QNX Hypervisorは、QNX® Neutrino® RTOSの特長である、高い信頼性とパフォーマンスを備えつつ、複数のOSを同一のシステム・オン・チップ(SoC)上で安全に稼働できる点が大きなメリット。QNX Hypervisorを使用することで、セーフティクリティカルなシステムをパーティション化し、非セーフティクリティカルなシステムと隔離され、重要システムの隔離状態とシステム障害時の安全な管理を保証するものとなる。
ブラックベリー社のQNXブランドは、世界中の自動車メーカーとTier1サプライヤーに対し、基本ソフトウェアとサイバーセキュリティ技術を提供している。先進運転支援システム(ADAS)、デジタル計器クラスタ、コネクティビティ・モジュール、ハンズフリー・システム、インフォテインメント・システムなど、現在1億7,500万台以上の自動車に採用されている。