キーサイト・テクノロジー(本社:東京都八王子市高倉町9番1号、代表取締役社長:チエ ジュン)は11月30日、新たなInfiniiumシリーズ 8チャネルオシロスコープを発表した。新製品は、契約販売店と直接販売の両方のチャネルから購入することができる。
新しいInfiniium EXRシリーズ・ミックスド・シグナルオ・シロスコープは、キーサイトのInfiniium MXRシリーズのパワーを拡張したもの。Infiniium MXRシリーズおよびEXRシリーズは、エンジニアリングの生産性と使いやすさを向上させるために、複数の計測器の機能を1台に統合しており、両プラットフォームとも、容易にデバッグ、パワー測定、およびリモート操作を可能にする高度なソフトウェアアプリケーションと機能を備えている。
設計はますます複雑化しており、熟練のエンジニアが主に行っているベンチでのデバッグや解析のベンチマークの複雑さも上昇の一途をたどっている。 Infiniium EXRシリーズ オシロスコープは、エンジニアにとって究極の汎用デバッグツールであり、オシロスコープ、デジタル電圧計、波形発生器、周波数応答アナライザ、周波数カウンタ、プロトコルアナライザ およびロジックアナライザの7つのアプリケーションをサポートする最先端のASICを搭載している。さらに、独立したデジタル16チャネルと2.5 GHzで動作する最大8つのアナログチャネルを提供することができる。
■Infiniium EXRシリーズについて
パワフル
Infiniium EXRシリーズは、15.6インチの高解像度タッチスクリーンで内蔵のパワフルで高度なアプリケーションと機能にアクセスすることができ、エンジニアの求める複雑な設計に対応する。アプリケーションは、基本的な測定から高度な測定をカバーし、スイッチング損失、RDS (ON)、制御ループ応答、効率、過渡応答、突入電流、電流高調波、サイクル中のパワートランジスタの損失など電源の特性評価や測定などの複雑な作業を自動化する。
簡潔
EXRシリーズの15.6インチ高解像度タッチスクリーンディスプレイは、オシロスコープの画面を外部モニターへ複製または拡張する機能があり、全体的な生産性を高める。EXRシリーズの自動ワンボタン起動で物理層の異常信号を検出することにより、設計やトラブルシューティングの作業が迅速化し、効率と専門知識が向上する。またInfiniiumオフラインソフトウェアにより、どこにいてもデータの解析を行うことができる。
自動化
Infiniium EXRのフォルトハンター(異常検知)機能により、まれな信号またはランダムな信号障害を自動で検出する。ボタンを押すだけで、オシロスコープが自動で信号波形を30秒で自動的に学習し、異常波形を解析する。またアドバンスドトリガを起動してまれな信号またはランダムな障害の検出も可能。フォルトハンターは物理層の異常信号を検出し、設計やトラブルシューティングの作業を迅速にする。
専門知識による裏付け
Infiniium EXRシリーズには5年間の製品保証と、KeysightCare Technical Supportが含まれている。EXRのユーザーは、新しいテスト技術を習得する場合でも、新しいプロービング方法を検討する場合でも、キーサイトの膨大なナレッジベースと専門のサポートチームにアクセスすることで、必要な情報を迅速に得ることができる。
■Infiniium EXRシリーズの主な特長
・設計者は、より多くのアナログチャネルおよびデジタルチャネルで、高帯域幅の信号を同時に扱うことができる。
・4~8チャンネル、500 MHz~2.5 GHz、および最大7台の合計測定器を1台の軽量ベンチトップ・デバイスにフル・アップグレード可能。
・ランダムエラー のトラブルシューティングにかかる時間を削減し、テストワークフローを劇的に改善。リモートチームとの協調作業により、エンジニアが異常現象から根本原因と問題解決へと迅速に移行し、市場投入までの時間を短縮、人件費の削減を実現。
・アナログ8チャネルとデジタル16チャネルを同時に使用することで、妥協をすることなく複雑な信号の相互作用の観測と解析が可能で、設計に関する幅広い洞察を得ることができる。
・PathWave Infiniium Offline Analysisソフトウェアにより、リモートで共同作業が可能。設計チームはベンチでの測定完了後に広範囲な解析とデータ操作を分散して行うことができ、テストベンチをより効率的に運用できる。