先の20日、起工式が行われた当地には、バートン市長のポーラ・ゼレンコ氏、UAW(United Auto Workers・全米自動車労働組合) Local 651の代表を務めるスコット・ヘンリー氏、米国16州で活動する不動産開発業企業「NorthPoint Development」社長のチャド・マイヤー氏など、同プロジェクトに関わる主要な関係者が一堂に会し、米GMでカスタマー・ケア・アンド・アフターセールス担当グローバル・バイス・プレジデントを務めるティム・ターヴェイ氏と共にセレモニーに参列した。
GMのターヴェイ氏は同起工式の壇上で、「GMは『無事故』、『ゼロエミッション』、『混雑ゼロ世界の実現』という独自のビジョンの下、コアビジネスの改善と企業の的確なポジショニングに向けて的を絞り、未来に向けて規律ある戦略を推し進めてまいります。
このバートンの新しい施設は、この未来図の実現の具体策であり、我々の計画に大いに貢献することでしょう。このようなプロジェクトは、私たちGMとバートン市、UAW、NorthPoint Developmentとの間にある素晴らしいチームワーク、そして真の協力体制があってこそ実現するものです」と語った。
同施設は、2019年初旬のオープンを予定しており、ACデルコとGM純正のサービスパーツを販売するために必要な『ユニット化』と『パッケージング』を行う主要拠点となる。
ここで扱われるパーツの多くは汎用性か高いことから最終的には、米国内で販売されるシボレー、ビュイック、GMC、キャデラックの全モデルだけでなく、その他の多数の競合モデルのメンテナンスパーツとしても使用されることになる。
新施設のフロア面積は110万平方フィートで、これは新拠点予定地から約5マイル離れたデイビソンロードの既存のパーツセンターの2倍以上の規模となる。これにより出荷・搬入用のドックは、現在の35から84に増加。新しい施設で働く従業員の数はパートと正社員合わせて700名近くになる見込みだ。
デイビソンロードの現行施設は、GMのグローバルネットワークを構成する140以上の拠点のひとつで、既に埋立廃棄物ゼロを実現しているが、新施設でも同様に埋立廃棄物ゼロを目指す。
その一環として、エネルギー効率に優れたLED照明、高度なエネルギーマネージメントシステムを採用することで消費電力の削減と快適性の向上を図っていく構え。
なお新施設の稼働後、バートンのデイビソンロードにある既存のパーツセンターは閉鎖し、従業員は新しい施設に配置転換される。また先のNorthPoint Development社と新たな施設を建設するが、最初の12年半はGMにリースする予定となっている。( MOTOR CARS )