ユニプレスは11月30日、1.5GPa(ギガパスカル)級超ハイテン材を使用した車体骨格部品を日産自動車より受注し、供給を開始したと発表した。
近年の自動車業界では、地球環境保全の観点からCO2削減(燃費向上)が要求され、車体の軽量化が進む一方、衝突安全性能向上のために車体の高強度化も同時に求められている。引っ張り強度が強いハイテン材は、軽量化しつつ衝突安全性能向上にも繋がるため、現在では車体骨格部品の50%以上に使用されている。
今回、同社が日産自動車より受注した1.5GPa材部品は、年内に発売される新型『ノート』のセカンドクロスレインフォース。冷間プレスで1.5GPa材の車体骨格部品への採用は日産自動車として初となる。量産にあたっては、設計段階からの成形シミュレーションによる高度な予測技術の活用や、遅れ破壊に対応した高度なプレス技術と品質管理により実現した。
ユニプレスは、基礎技術を蓄えつつ、長年培ってきた超ハイテン材のプレスノウハウを活用し、今後も続く自動車各社の超ハイテン材適用要求に応えていくとしている。