UDトラックスは、マレーシア市場の輸入・卸売り販売会社のTan Chong Industrial Equipment Sdn Bhd (TCIE) を通じ、同国市場向けに中型トラック「クローナー(Croner)」のノックダウン生産(現地組立生産:CKD生産)を開始した。
なお、「クローナー」のCKD生産は、世界初となるとのことだ。
高速道路網の整備が進むマレーシアでは、国境をまたぐ長距離輸送が活況で、これに伴いトラックに対するニーズも変化、より高い信頼性、安全性、そして効率性を兼ね備えたトラックが求められていると云う。
UDトラックスは、こうしたニーズに対応できるトラックを、より戦略的な価格で提供するため、TCIEと共に高出力エンジンを備えた長距離輸送向けの「クローナーPKE」と、効率的な都市間輸送に適した「クローナーLKE」のCKD生産を開始した。
生産パートナーのTCIEは、1978年以来約40年に渡り、マレーシアで、UDトラックスの輸入・卸売り販売を手掛け、累計で45,000台を販売したと云う。
また、2016年からは150万マレーシア・リンギットを投じて、大型トラック「クエスター」のSKD生産を開始し、現在はCKD生産へと移行。「クローナー」のCKD生産開始に際して、生産拠点に450万マレーシア・リンギットを追加投資したとのことだ。
一方、UDトラックスは、技術共有とトレーニングの実施で、エンジニアリングを強化、また生産に必要とされる効率的な施設マネジメントにも貢献するとしている。
また、TCIEの43拠点で販売される「クローナー」について、包括的なアフターサービスを提供するUDエクストラマイルサポート、UDドライバートレーニング、UDテレマティクス、UDトラストサービスによって顧客の車両の稼動をサポートするとしている。
TCIEのエグゼクティブ・ディレクターのタン・ケン・ミン氏は、次のように抱負を語った。
「CKD生産されるクローナーは、UDトラックスの思いを体現するだけでなく、ドライバーが必要とする効率性を戦略的な価格で提供します。これは競争の厳しいマレーシアの様な市場では非常に重要であり、お客様の満足と信頼を最優先に掲げている私たちが目指す目標です」。
また、UDトラックスでマレーシアのセールス&マーケティングを担当するバイスプレジデント フィリップ・バン・デン・ヒード氏は、次のように述べている。
「クローナーは、アジアのお客様を念頭に開発され、信頼性、安全性、燃費効率に優れた中型トラックです。UDトラックスのものづくりの伝統、ボルボ・グループの実績のある技術、そしてTCIEのリソースとマレーシア市場における知見を融合させたトラックは、さらなる生産性と稼働率の向上をもたらすでしょう」。
■Tan Chong Industrial Equipment Sdn Bhd (TCIE) ・ABOUT CRONER(英語):
http://tcie.com.my/site/index.php?cat=72