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2019年3月25日【経済・社会】

UACJ、中国CITIC傘下のアルミ製品製造子会社と事業提携

NEXT MOBILITY編集部

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UACJは、中国中信集団(CITICグループ)と協議し、CITICの関連子会社である中信渤海アルミ控股(CITIC渤海アルミ)および中信ダイカスタル股份(CITICダイカスタル)と、自動車向けアルミニウム部品分野において、事業提携することに基本合意した。3社で、押出加工部品の製造・販売合弁会社を設立する。

新会社は、UACJグループの加工技術及びR&Dセンターでの研究開発体制、自動車向けアルミホイール生産量世界1位であるCITICダイカスタルが得意とする中国での自動車関連のプレゼンスをもとに、バンパーおよび車載電池向筐体などの自動車用押出部品を一貫生産体制により製造、販売する。

 

また、自動車部材のマーケティングを行い、中国市場における自動車メーカーおよび自動車部品メーカーへの供給拠点を構築する。

 

近年、世界各国で環境規制強化による自動車の軽量化、電動化が始まり、新たなアルミニウムの需要が生まれている。

 

世界一の自動車生産国である中国では、2025年に販売台数は約3,500万台になると予想され、中でも多くのアルミニウム材の使用が見込まれる電動車については、全体の20%となる約700万台になると見込まれ、また、自動車パネル材だけでなく、部品材についても一台あたりのアルミニウムの使用量が急増すると予想されている。

 

UACJグループでは、既存の米国および日本での自動車向アルミニウム材生産拠点に続き、中国において新たに拠点を設立することで、成長著しい中国市場における旺盛な需要に対応するほか、グローバルな供給網の構築を図ることで、高品質なアルミニウム材を迅速に提供していくとしている。

 

 

[新会社の概要]

 

– 名称:戴卡優艾希傑渤鋁自動車部品有限公司 ※仮称。最終名称は、中国の工商機構の許認可による

– 事業内容:自動車用アルミ押出部品の製造(加工)・販売
– 拠点:中華人民共和国河北省秦皇島市
– 資本金:1億元(16.3億円)
– 出資比率:CITIC渤海アルミ51%、CITICダイカスタル9%、UACJ40%
– 生産能力:バンパー45万個/年、車載電池筐体7万個/年
– 操業開始:生産開始 2020年 量産開始 2021年

 

 

[会社概要]

 

<中国中信集団>

 

– 正式名称:中国中信集団有限公司(CITIC Group Corporation)
– 本社:中華人民共和国北京市
– 設立時期:1979年(「中国国際信託投資公司」として)
– 創設者:栄 毅仁(元国家副主席)
– 登録資本:2,053億元(約3.4兆円)
– 従業員数:約300,000人
– 董事長:常 振明
– 事業内容:金融、資源、製造、建設、不動産など

 

<中信ダイカスタル股份>

 

– 正式名称:中信ダイカスタル股份有限公司(CITIC Dicastal Co., Ltd)
– 設立時期:1988年
– 所在地:中国河北省秦皇島
– 登録資本:13.78億元(約226.97億円)
– 従業員数:約9,000人
– 董事長:徐 佐
– 事業内容:アルミホイールとアルミ鋳造部品製造、金型作成、自動車部品用生産設備の製造等

 

<中信渤海アルミ控股>

 

– 正式名称:中信渤海アルミ控股有限公司(CITIC BOHAI Aluminum Industries Holding Company Limited)
– 設立時期:1985年
– 所在地:中国河北省秦皇島市
– 従業員数:約1,300人
– 登録資本:10.5億元(約172.95億円)
– 董事長:徐 佐
– 事業内容:アルミ押出製品及びアルミ加工製品の生産

 

 

■中国中信集団(英語):https://www.group.citic/en/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。