大同特殊鋼の連結子会社である下村特殊精工と大同興業は、特殊鋼の冷間引抜き棒鋼を主要製品とする新会社、Daido Shimomura Steel Manufacturing (Thailand) をタイに設立した。
下村特殊精工は、冷間引抜き加工に強みを持つみがき棒鋼製品メーカーで、すでにマレーシアと中国に生産拠点を有している。
一方、大同興業は大同特殊鋼グループ製品の流通販売を主体とする商社として、アセアンを含めたアジア地域での販売実績と経験を持つ。
新会社では、Daido Steel (Thailand) の敷地内に加工事業拠点を構え、倉庫事業も兼ねることで、同社グループの資産を有効活用すると同時に、グループの物流機能を強化。グループ全体の事業基盤強化を図る。
大同特殊鋼グループは、2020年度中期指針として、機能性に優れた素材に対する顧客ニーズの高まりに応えるため、構造材料から機能材料へと製品シフトを図る「製品ポートフォリオ改革」の実現を目指している。
新会社は、タイにおける2次加工事業拠点として、主に自動車関連向け高機能鋼材の需要地として期待されるアセアンのサプライチェーンの一翼を担っていく。
[新会社の概要]
– 商号:Daido Shimomura Steel Manufacturing (Thailand) Co., Ltd
– 設立年月:2019年8月
– 所在地:タイ王国チョンブリ県ピントン工業団地(敷地面積10,000㎡)
– 総投資額:11億円
– 資本金:4.3億バーツ
– 株主構成:
下村特殊精工株式会社:51%
大同興業株式会社:46%
Daido Kogyo (Thailand) Co., Ltd.:3%
– 稼働開始:2021年4月(予定)
– 月産能力:1,000トン
– 事業内容:冷間引抜き棒鋼の製造・販売、倉庫事業(荷役・保管)
[問い合わせ先]
下村特殊精工株式会社 経営企画部 山内
電話:047-321-3841
大同興業株式会社 海外事業企画部 志賀
電話:03-5495-7125