椿本チエインは、新型コロナウイルス(COVID-19)の創薬に役立つ研究機器「自動分注システム」を、北里大学の大村智記念研究所に寄付した。
北里大学の大村智記念研究所では、生命科学領域の基礎研究・応用研究と高度専門教育に取りんでおり、感染症の感染機構を解明して予防と治療法に関わる技術を開発。現在、新型コロナウイルスの治療薬を早期探索する「COVID-19対策北里プロジェクト」を進めている。
椿本チエインでは、世界初のマイナス150℃対応の超低温自動保管庫をはじめ、創薬やDNAなどを取り扱う研究機関のサンプルストレージの効率化に貢献するライフサイエンス事業を展開。今回寄付をした自動分注システムは、高濃度の新型コロナウイルスの分注、薬剤や培地の分注を自動化するもので、人手による作業を自動化し、正確な実験操作を可能とすることに加え、感染性サンプル漏洩などによる事故、研究者の感染リスクの大幅な低減などに大きく貢献できると云う。
なお椿本チエインは、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とする「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」の趣旨に賛同し、発起人として本宣言に参画。宣言に則り、新型コロナウイルス感染症の診断、予防、封じ込めおよび治療をはじめとする、新型コロナウイルス感染症のまん延終結を目的とした行為に対して、ライフサイエンス事業が保有する特許権・実用新案権・意匠権・著作権の権利を一定期間行使しないことを宣言している。
■(椿本チエイン)ライフサイエンス分野向けシステムおよび関連機器:https://www.tsubakimoto.jp/materials-handling/pharmaceutical-design/
■知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言:https://www.gckyoto.com/covid19