豊田通商は7月31日、ケニアの車両生産委託先である“アソシエイテッド・ビークル・アッセンブラーズ社 (Associated Vehicle Assemblers/以下、AVA)”のモンバサ工場で、トヨタ自動車のSUV「フォーチュナー(FORTUNER)」のSKD(Semi Knock Down/セミ・ノック・ダウンの略。溶接・塗装済みの状態のボディを輸入し主要構成部品をボディやシャーシに組み付ける車両組立て方法)生産を、日本時間の29日に開始したことを発表した。
生産開始に併せて、同工場で開催された生産開始式典には、ケニアのウィリアム・ルト大統領やモーゼス・クリア投資貿易産業省大臣、岡庭健駐ケニア特命全権大使も臨席した。豊田通商では、現在、AVAのモンバサ工場でトヨタの「ランドクルーザーピックアップ」と「ハイラックス」、「ハイエース」を生産している。
今回新たに生産する「フォーチュナー」は、豊田通商がケニアでSKD生産する初のSUVで、生産台数は年間350台を予定。これにより、近年、SUV需要が高まり、今後更なる市場拡大が期待されるケニアに於いて、これまでよりも同国の顧客にリードタイムを短縮し、同車の供給ができるようになると云う。
AVAモンバサ工場外観(写真上)と、フォーチュナー生産ライン(下)。
豊田通商は、アフリカの人々や地域社会と共に成長することを目指す「WITH AFRICA FOR AFRICA(ウィズ・アフリカ、フォー・アフリカ)」の理念の下、同国のさらなる自動車産業の発展に寄与することを目指し、「フォーチュナー」の現地生産に取り組むとしている。
ケニアでの式典の様子(フォーチュナーのボンネットに署名をするウィリアム・ルト大統領)。
[AVA概要]
– 会社名:Associated Vehicle Assemblers Ltd.
– 所在地:ケニア共和国 モンバサ郡
– 資本金:10百万ケニアシリング
– 株主:Simba Corporation 100%
– 設立・生産開始:1975年
– 生産車種:
・(トヨタ)ランドクルーザー、ハイラックス、ハイエース。
・(日野)XZU、FC、 FM。
– 生産台数(豊田通商グループからの委託のみ記載):
・2021年 1,685台
・2022年 1,989台
・2023年1~6月 約870台