豊田通商は1月31日、ガーナ共和国の車両組立会社“TOYOTA TSUSHO MANUFACTURING GHANA(以下:TTMG)”に於けるスズキ・スイフトのSKD(Semi Knock Down/※)生産(昨年9月に開始)を祝って、30日に式典を開催したと発表した。
TTMG工場でのスイフト生産は、2019年8月に横浜で行われた“第7回アフリカ開発会議(TICAD7)”で豊田通商とガーナ政府が締結した「自動車産業の発展に向けた協業に関するMOU」に基づく取り組みの一環として、また、2019年1月にトヨタからアフリカでの営業業務の全面移管を受けた豊田通商と、2019年3月にトヨタと協業合意したスズキ間のアライアンス強化・拡充の一環として実行されたもの。
同工場では既に、トヨタ自動車のピックアップトラック「ハイラックス」のSKD生産を2021年6月より開始。豊田通商にとって、アフリカに於けるスズキ車の生産および2ブランドの混流生産は初の試みとなると云う。
豊田通商グループでは現在、アフリカ地域4カ国(エジプト、ケニア、ルワンダ、ガーナ)で車両を生産。TTMGの工場の従業員規模は約50名。生産能力は年間1,700台になると云う。
※ボディを溶接、塗装済みの状態で輸入し、主要構成部品をボディやシャーシに組み付ける車両組立て方法、または部品の分解形態。
生産開始を受けて、TTMGは1月30日、同国貿易産業省のサミュエル・アブ・ジナポー大臣、在ガーナ日本大使館の望月寿信特命全権大使、スズキの鈴木浩一常務役員の出席の下、式典を開催。
その席で、スズキの鈴木常務役員は、「ガーナでのスズキのプレゼンスを高めていきたい。ガーナ国民の皆さまにスイフトをはじめとする当社製品に愛着を持っていただけると嬉しい。」と発言。また、豊田通商のアフリカ本部の大塚本部COOは、「ご協力いただいたガーナ政府に感謝するとともに、引き続き自動車産業発展のために支援をお願いしたい。豊田通商も“With Ghana, For Ghana”の精神で尽力したい。」と抱負を語った。
豊田通商は、今後も、スズキとのアライアンス強化・拡充を目指し、市場のニーズに合わせて現地生産に取り組みながら、アフリカの自動車産業発展に貢献していくとしている。
[TTMG概要]
– 会社名:TOYOTA TSUSHO MANUFACTURING GHANA CO. LIMITED
– 所在地:ガーナ共和国 テマ市
– 資本金:8百万米ドル
– 株主:豊田通商100%
– 代表者:社長 山田 明
– 設立:2020年6月
– 事業内容:車両の組立生産
– 生産車種:トヨタ ハイラックス、スズキ スイフト
– 生産台数:1,700台/年