豊田通商は8月24日、デジタル変革(DX)の推進やカーボンニュートラルの実現に貢献することを目的に、サプライチェーンを『繋ぐ、強くする、創る』ための情報やソリューションをタイムリーに顧客に提供するためのオンラインプラットフォーム「Streams」(ストリームス)を、2021年8月に公開したと発表した。
製造業では、新型コロナウイルス感染症拡大による大幅な物量の増減といったサプライチェーンへの影響や、世界的なカーボンニュートラルの潮流による温室効果ガス低減・削減に向けた急速な対応など、変革期を迎えている。取り巻く環境の変化を受け、企業では新規輸送手段の開拓を含めたサプライチェーンの見直しなど、対応策を模索している。また、コロナ禍の中において営業活動に制限がかかる中、デジタル技術など、新たな手法を活用したカーボンニュートラルの推進や新規ビジネスの創出が求められている。
豊田通商においては、2020年4月に、全社横断のDX専門組織としてデジタル変革推進部を設置し、デジタル技術を活用した、業務の効率化や既存ビジネスへの付加・新価値の創出、新たな領域へのチャレンジを推進している。
そして今回、取り巻く環境変化にスピーディーに対応するため、オンラインプラットフォーム「Streams」の提供を開始した。Streamsは、サプライチェーンを繋ぐ「CONNECTED」、強くする「SOLUTIONS」、創る「INCUBATIONS」の3つの機能を有しているという。
CONNECTEDでは、国際間輸送に関わる概算費用が即座に確認できたり、見積もりのやりとりをオンラインで完結できたりするほか、カーボンカリキュレーター機能を搭載し、指定の輸送手段におけるCO2排出量を見える化し、より環境にやさしい代替輸送手段を提案。これにより、輸送におけるカーボンニュートラルの推進を検討するきっかけを提供する。
SOLUTIONSでは、豊田通商の商物流に関わる多様なサービスや実例などを紹介し、顧客の困りごとに対する解決策の糸口を提示。INCUBATIONSは、無償のオープンプラットフォームとして、新たなサプライチェーンを創っていくために、共創パートナーを探している企業同士をマッチングさせるソリューションとなる。
豊田通商は、これらの機能提供を通じて、ニーズに合わせたソリューション提供、データの一元管理、顧客とのコミュニケーション活性化などを実現し、製造業のモノづくりやコトづくりの推進を支援するとしている。