豊田通商は9月16日、ネクスティ エレクトロニクスが、ロボットSIer事業参入のため、北関東最大級のロボットシステムインテグレーター(略称:ロボットSIer)事業を展開する日本サポートシステム(以下 「JSS」)に対し、2021年7月29日付で出資し、同社と資本業務提携を行ったと発表した。
新型コロナウィルス感染拡大など、予測困難な環境変化が製造業にとっても大きな課題となっており、 「変化に対する素早い判断」が必要となっている。その対応策として、経済産業省、厚生労働省、文部科学省がものづくり企業や技術の動向についてまとめている「ものづくり白書」にも謳われている通り、企業変革力の強化のための「デジタルトランスフォーメーションの推進」が急務となっている。また、日本の社会課題である超高齢化や労働人口の不足を解消するために、自動化、ロボティクス化へのニーズが高まると同時に、需要の多様化に対し「判断結果をリアルタイムに生産行動へ反映できる製造基盤の構築」が重要となっている。
つまり、デジタルトランスフォーメーションにより、マス・カスタマイゼーションを実現し、生産フレキシビリティーを高めることが求められている。
そこでネクスティ エレクトロニクスは、今後ますますロボットSIer事業が重要な位置づけとなる中、北関東最大級のロボットSIerであり、自動化装置・ロボットシステム開発・製造を実現する経験豊富な技術者集団であるJSSに出資することにした。
JSSは、デジタルシミュレーションから構想設計、装置開発、製造、保守・メンテナンスを一気通貫でサポート可能な、日本初のロボットSIer企業コンソーシアム「Team Cross FA」の幹事企業。JSSと同様にTeam Cross FAの幹事会社である、業界屈指の生産シミュレーション技術を持ち、工場のデジタル化を企画プロデュースするFAプロダクツと、世界屈指の制御技術、IT技術を兼ね備えたオフィス エフエイ・コムとも連携する。ネクスティ エレクトロニクスが保有するグローバルネットワークや、世界各国のロボティクス、デジタルファクトリー用技術商材とJSSおよびTeam Cross FAの幅広い知見を組合わせることで、様々な要望に対する柔軟なシステムソリューションの提供を目指す。
JSSのデジタルファクトリー構築に対する知見と、ネクスティ エレクトロニクスの幅広いエレクトロニクス技術で、デジタルトランスフォーメーションを加速させ、顧客の生産性向上・新規事業創出に寄与し、社会課題の解決に貢献していくとしている。