豊田通商は10月27日、ネクスティ エレクトロニクスが、欧州のグループ会社C&S Group GmbH (以下「C&S」)と協業し、2021年10月に車載イーサーネットテストハウスの専門ブランド「NeefA(ニーファ)」を立ち上げたと発表した。
「NeefA」では、車載イーサーネットの導入に向けたテストやコンサルティングのサービスを提供。既に導入実績が豊富な欧州テストハウスで培われたノウハウを活用し、ハードウェア設計評価からシステム評価までのトータルサポートを、国内で初めて提供する。
自動運転等の技術革新が進むにつれ、イメージデータを含めたデータ通信の高速化、大容量化が進み、新たな通信規格として車載イーサーネットの活用が拡大している。車載イーサーネットを活用するためには、ハードウェア・ソフトウェアが通信規格に準じており、且つECUでもその通信規格を満たしていることを確認する必要がある。しかし、車載イーサネット導入においては、ノウハウ不足による技術面やテスト設備の保有やテストの実施に、多くの課題があった。
そこで、ネクスティ エレクトロニクスと、欧州で豊富な車載通信及び適合テストのノウハウと実績を有しているグループ会社C&Sは、専門ブランド「NeefA」を立ち上げ、部品レベルからシステムまで幅広くテストやコンサルティングなどのサービスを提供する車載イーサーネットのテストハウスサービスの提供を開始した。国内Tier1メーカー向けに、標準化された規格に沿ったテストに加え、今後は自動車会社の固有評価仕様に対応したテストサービスを提供していく予定。また、どのメーカーの車載イーサネットICが搭載されたECUでも対応可能となっている。